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仮面ライダー電王(バレンタインver)

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「本日もデンライナーをご利用いただきましてまことにありがとうございます。本日はバレンタインデー特別企画といたしましてコーヒーをご注文の方にチョコレートのプレゼントを行っております。ご注文は?」
デンライナーに乗り込むなり、客室乗務員のナオミが良太郎に訊ねてくる。
「じゃあ、コーヒーください」
「かしこまりました」
ふぅと良太郎はため息をついて関に座る。
「おい、良太郎、お前チョコいくつ貰ったんだ?」
「……」
「無視すんなよ!!」
「良太郎にそんなこと聞くんじゃないよ!!馬鹿モモ!!」
ハナはモモタロスに拳骨を喰らわせる。
「痛ぇな!!鼻くそ女!!」
「何ですって!?ドジな良太郎がモテるわけないのにデリカシーないわけ!?」
「お前の言葉の方が堪えるんじゃねえのか!?」
モモタロスとハナがまた喧嘩を始める横で良太郎はいつになく元気がなかった。
「良太郎、ホント大丈夫?」
ハナが良太郎の額に手を当てて熱を測る。
「熱はないみたいだけど…」
「チョコ貰ってないんだろ?1個も貰ってないとかで元気ないんだな。俺様なんて未来にいりゃ沢山貰えんだがよ、今はお前のイメージのせいでこんな格好だからな…」
「そんなんじゃないよ、姉ちゃんのチョコ目当てに喫茶店が繁盛してそのバイトで疲れてるんだけだよ」
ハナは良太郎に小さな包みをプレゼントする。
「良太郎、これあげるわ」
「え!?」
「バレンタインのチョコよ。と言っても義理だけど。いつもこの馬鹿モモのせいで筋肉痛や打ち身、無駄遣いされててそのお詫びも兼ねてるの。それに疲れている時は甘いものがいいって言うでしょ」
「…ぅ…」
良太郎が涙を流しだし、慌てるハナとモモタロス。
「良太郎、もしかして甘いもの苦手だった?」
「鼻くそ女、好き嫌いくらい調べてからプレゼントしろよな」
「そうじゃなくって…ぅ…姉ちゃん以外にチョコ貰ったの初めてで嬉しいんだ…」
良太郎は貰ったチョコを抱いて涙を流していた。
モモタロスはハナに手を差し出す。
「その手は何よ?」
「俺様もお前からのチョコを貰ってやるって言ってんだよ」
「何で私が馬鹿モモに渡さなきゃいけないのよ!!馬鹿じゃないの!?」
「何だと!?この鼻くそ女」
ハナとモモタロスがまた喧嘩を始めてしまう。
良太郎はナオミからもコーヒーとチョコを受け取り、チョコを頬張るのだった。

<完>



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