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レスは日記です。


お礼は骸ツナで部長×新入社員パロです。







「沢田君。ちょっと」
「は、はいっ部長っ」

 綱吉は上司からのご指名に動揺しながらも席を立った。
 するのは、嫌な予感だけ。
 彼――部長である六道骸は、完璧主義で人一倍厳しいと新入社員の間でも噂になっている程の人物だったから。

「これ、」
「へ?」

 近くに来た途端目の前に突き出された紙に、焦点が合わず目を瞬かせる。
 一歩後ろに下がってもう一度その紙を見ると、それは先程ダメ出しを食らって再提出した報告書で。

「ちゃんと確認しましたか? ついさっき注意した箇所がまだ直ってませんよ」
「えっ?! 嘘!!?」
「残念ながら本当です。ということでもう一度やり直しですからね」
「うぅ……」

 あーもーオレのバカ。ダメツナにも程があるだろ!
自分で自分を責めて落ち込んでいると、不意に骸が表情を崩した。

「クフ、やっぱり君は可愛い」
「…………六道部長?」

 今なんかおかしい台詞が聞こえたような……幻聴?

「でも、ちゃんと仕事はやってくださいよ。10分以内に完璧な状態にして持ってきてください。」
「そ、そんな無茶な!」
「大丈夫です。沢田君はやればできる子ですから」

 にっこり笑ってそんなこと言われても!!
 せめて30分で、と言おうと口を開いたが、急にネクタイを引っ張られて、

「ああ、どうしても出来なかったら、『お仕置き』ですからね。」
「??!」

 耳元でそう囁かれた。
 普段より低い、まぎれもなく本気の声で。

 お仕置き??! 何それ!? 

 色々な想像をして青くなる綱吉を見て彼はくすりと笑いを漏らし、今度は甘い言葉を耳朶に触れさせた。

「そのかわり、ちゃんと出来たら『ご褒美』をあげましょう」
「ご褒美……?」
「ええ、きっと君も気に入ると思います」

 何だろう。どっかの美味しいレストランで奢ってくれるとか?
 現金なもので、そう言われた途端やる気が出てくる。

「分かりました! じゃあ頑張ります!!」
「ええ、宜しくお願いします」

 早足で自分の席に戻った綱吉は、勿論その後に呟かれた言葉を聞いてはいなかった。

「……まあ『お仕置き』でも『ご褒美』でも、することはさして変わりませんけどね」

 入社当時から目を付けていた小柄な後ろ姿をその瞳に映し、誰にも知られることなく骸は微笑んだ。



End…?




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