聖処女エスメラルダ姫、運命の恋の予感



皆さん、お久しぶりです。

こちらでは初めましての方が多いのかしら?
このお話の裏ヒロインエスメラルダです。
リゲルブルクの第一皇女こと、聖処女エスメラルダです。

皆さんもわたくしの再登場を心待ちにしていたのではなくって?
実はわたくしも丁度、皆さんにお会いしたいと思っていた所でしたのよ、うふふ。

ところで皆さん、カルヴァリオのヒストリア様のことはご存知?

とてもお美しい方ですのよ。彼の姿絵を見て、わたくし、一目で気付きました。――ああ、彼こそがわたくしの運命の殿方なのだと。

でも、恐ろしい事にそのヒストリア様は、悪い魔女に惚れ薬を飲まされて手籠めにされているのだという噂を耳にしました。

ああ、なんという悲劇でしょう!
ヒストリア様の運命の恋人は、このエスメラルダだというのに!!

そういう訳で、わたくし、決意いたしました。
わたくしの王子様を、悪い魔女の手から救い出しに行こうと。

高い塔の上で王子様の助けを待つお姫様なんて、もう時代遅れです。
今は王子様を私のような美姫が助けに行く時代なのです。

次話は、このお話の裏ヒロインのわたくしの登場ですわ。

皆さん、お楽しみになさっていてくださいね。

ところでセバスチャン、牛はまだ焼けないの?




リクエストして戴いた内容ですが、もしかしたら同人誌で使わせて戴くかもしれません。その点だけご了承願います。では、宜しくお願いいたします!
お名前
メッセージ
あと1000文字。お名前は未記入可。