かのこ猫、番外

 今日も今日とて、夢の中で何故か私は猫耳猫しっぽ装備で椿君に飼われている。
 この家を逃げ出すのは怖い……ということを学び、今日は椿君とリビングでソファに座っている。
 私が動かないせいか、今日は椿君も静かにソファで漫画雑誌を読んでいるだけだ。
 なにもないのも退屈だな……と思うけれど、以前みたいな目に遭うのも困るし、今日はこの退屈を享受しようかと思っているところに。
 ピンポーン。
 と、玄関の呼び鈴が鳴った。
「来たか」
 お客さんだ。
 この夢じゃ、初めてじゃなかろうか。
 椿君が玄関に迎えに出て行く。
「上がれよ、花井」
 え、はな……桃ちゃん!?
 私も慌てふためいて、玄関に走った。
 玄関に……確かに桃ちゃんがいる!
「桃ちゃんっ!」
 その走ってった勢いで、桃ちゃんに抱きついた。
「かのちゃん、元気だった?」
「桃ちゃんだ……」
 背後で椿君が溜息を吐いている。
「……っとに飼い主を差し置いて花井が好きだな、おまえ」
 当たり前じゃん!
「うふふ、可愛いー。そうそう、かのちゃんに、お土産があるの」
 お土産? なんだろ。
「はい!」
 って差し出されたのは……
 ゴールデン猫缶……
 ……食べるのか、猫缶。
 どうしよう、食べるのか。
 くっ……桃ちゃんのお土産なら……っ!



メッセージがあればどうぞ

あと1000文字。