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超岱未満で馬岱→若っぽい薄暗ーい短文ですが、お暇潰し程度になれば幸いです。

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買い出しに出た街先、店の先で赤子に乳を飲ませる女を見た。
豊かに膨れてはいるがだらしなく垂れている乳房には焦茶色に染まった乳輪が歪んだ楕円を描き、その中心にある乳首は赤子に必死に吸われている。
女の肌は日々の外仕事のせいか小汚く浅黒いが乳房だけは生白く、通りを歩く男達は己の股に生えた肉の目で女を見ていた。

女はさほど若くは見えないが、かといって年が進んでいるようにも見えなかった。
きっと貧しい暮らし、食事、ろくにされていない肌の手入れのせいで歳が食って見えるのだろう。
男達は変わらず、下卑た視線を向けている。
あんな小汚い皮膚と服を纏った、一目間違えば中年にも見える下層のいきものだというのに、あれはただひとつ、女というだけで男の興奮を誘うのだ。


それが、ひどく憎らしく汚らわしく妬ましく、どこまでもどこまでも羨ましい。
彼も、あの妙に生白い乳を見て、指の先からはみ出るほどに強く握ったら、あの女を抱きたいと思うのだろうか。
魔羅を勃たせ、きっと清潔ではないであろうあの膣に入れたいと思うのだろうか。
それを考えるだけで身体中の血液が頭にのぼり、気が狂いそうになる。
ああ、ああ、あんな生き物より俺のほうが彼を慈しみ癒し愛し快楽を与えることができるはずだしわたしのほうが彼に尽くすことができるのに、わたしはどうして





何も見ないようにすべてに目を瞑り、街を出た。
脳裏に彼とあの女の目合いがこびり付いていつまでも離れず、しばらく吐き続けて、それからすこし泣いた。



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