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東方日曜者〜魔〜


ある日の夕暮れ時、紅魔館。
魔女は流星を見た。
「…………」
何かを祈る。
その想いは届いたか否か――。

同じ頃、森の人形師もそれを見ていた。
似たような願いをかけている者がいる事など露知らず、少女は流星を見つめていた。

黄昏の空。
闇に包まれていく世界の中、モノクロの魔法使いは西へ沈む光を目指し、飛んでいた。
すでにかなりの速度だ。
それでも。
「まだ……足りないぜ」
箒にさらに魔力を注ぎ込む。
しかし、追加分は輝きとなって尾を伸ばすだけだ。
「くっ……!」
体の力が抜けそうになる。
無茶し過ぎたか。
それでも少女は空を駆け抜ける。
「彗星っ、『ブレイジング……スター』!」
哀しみが沈む西の空に向かって一筋、流星が光のラインを作り出す。
闇へ染まる世界に、星々が瞬く。
その中、魔理沙は飛ぶ。
憧れた星空を、思いのままに。



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