「桜の下」シリーズ(?)その後。
※スザク視点









「ジノ、」
「・・・・・・スザク」

帰ってきたジノの目は、少しだけ赤かった。
僕は、どうなのだろうか。

「お帰り。・・・・・・といか知ってた?ここが枢木の私有地だって」
「え、ああ・・・・・・まあ、」
「君、扱い的には不法侵入なんだけど?」
「えっ?!す、すまないっ」
「別にいいよ。僕最初から知ってて言わなかっただけだし」
「そ、そうか・・・・・・」

ほっ、と安心したようにジノは息を吐く。
そんなジノにスザクがポツリと問う。

「・・・・・・ね、ジノ。桜見れた?」
「っ、なんでスザクが知って・・・・・・」
「いいから。桜見れたの?」
「・・・・・・・・・・・・見れたよ」
「そっか」

よかった、とスザクは笑う。
だって、これが彼女と"彼"がした"もう一つの約束"だったから。

「ルルーシュ笑ってた?」
「・・・・・・笑ってた」
「そっか」

よかった、とまたスザクが言う。
悲しそうに、そしてそれを堪えるように。
それを見ているジノも、同じような顔だった。

「ほんとやだなぁ、片思いって。損ばかり」
「スザク、」
「知ってた?ルルーシュってば君に逢うためにずっと一人で待ってたんだよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「ルルーシュは元々力の強い"アヤカシ"だった。普通にしてればあと何百年でも生きれたくらいに」

なのに、ルルーシュは消えた。
あの桜の木に取り込まれて、力を取られたから。

違う。

「彼女はわざとあの桜の木に取り込まれた。あの木を少しでも永らえさせるために」
「・・・・・・?」
「叶うはずがなかった"約束"のために、ね」

ジノが羨ましい。
だって彼はこんなに彼女に愛されている。
それは決して僕に向くことのなかったものだから。

「ジノ、今日のことは忘れないでね」

何があっても。
そして――

「彼女のことを、次もちゃんと見つけてね」

見つけて、今度はずっと一緒にいてあげてほしい。
彼女が少しでも笑顔であるように。
悲しい思いをさせないように。

ああ、でも。

「もし僕が先に見つけて、君が現れなかったら――」

僕は君を呪って、僕が彼女を幸せにしてみせる。

そういうとジノはニッと笑って、言う

「望むところだ」

"約束"な。






















ああきっと僕は次も片思いをするのだろう。
世の中、なかなか不憫だと思わない?



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