いつもありがとうございます!



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【真昼の密会】



「いいよね、たまには昼間にこういうのも」

暗がりでもわかる、いつもの意地悪な笑みを浮かべた顔で碓氷が言う。
暗幕がひかれた理科室。昼休みは始まったばかりで、ここを訪れる生徒はいない。

「な、んだよ、急に引っ張りこみやがって」
「最近美咲ちゃん不足」
「なんだよそれ、昨日も店に来てただろ…」

徐々に距離が近づいて、壁際に追い詰められる。

「でも、ふたりきりじゃなかったでしょ?」
「っ、なんでお前と、ふたりきりになる必要があるんだよ!」
「ひどいね、鮎沢。わかんないの?」

両側に手をつかれて囲まれて、もう、逃げ場はない。

「…わかるわけないだろ」
「本当に?」

耳元で囁くように出された低い声に、思わず目をつむった。唇が頬を掠める。

「本当にわかんない?」
「だから、っ……」

柔らかく触れるだけの口付けに反論の言葉は呑み込まれた。

「鮎沢が、好きだからだよ」
「私は、……嫌いだ」
「それでもいいよ」

離れて、触れて、また離れて、柔らかな口付けが言葉の合間に落とされる。

「好きだよ…」
「…っ、お前なんか、大嫌いだ」
「ありがと」
「なんなんだよ、変態宇宙人…」

抱き締められて視界を奪われたら、もう何も見えない。




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title:確かに恋だった

久しぶりに、恋人未満なふたり。
恋人同士もいいけど、やっぱたまらないよね、恋人未満のもどかしい関係っ!(笑)





365にて、お返事致します…☆
あと1000文字。