その夜、空は漆黒の闇の中、紅い月が煌々と輝いていた。 相麻有珠は、まるで何かにひきつけられたかのように部屋の窓を開け、その月を見た。 「綺麗・・・・」 呟いたのはきっと、無意識のうち。次の瞬間、彼女の目の前に男がいた。整った顔の、妖艶な雰囲気を持つ男。 「いったい、誰―――」 問いかけようとした言葉は、最後まで紡がれることはなく。有珠はその男を認識すると同時に意識を失っていた。 男は静かに呟いた。―――アリス、ようやく見つけた。
Vampirシリーズは文藝部の部誌で連載させていただいてます。 私なりに凄く頑張って書いている作品なので(笑)、ぜひ一読していただけると嬉しいです。 当サイトの詩や小説に対して等、何かコメントをいただけると狂喜乱舞して喜びます(笑)。 拍手、どうも有難うございました! |
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