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そんな貴方にささやかな御礼を…

今回は　Ｂ+(シフ)1本、復活2本(骸ツナ、骸雲)、エゴ組2本　のランダム

　

　

　

◆本当の裏切りとは　(エゴ組) 　 　 「ごめんな」 そう言って、涙を隠すように俺の背に縋りつくヒロさん。 何かに怯えているのは知っていたけど、それが一体何なのか、実は色々思い当たりすぎてわからない。 繊細なヒロさんは、自分のプライドで自分を追い詰めるところがある。 酷いときは諦めてしまう。 だから、 「それは、何に対して謝っているんですか？」 俺がひとつひとつ問いただして、導いていかなければならないのだ。 そうして答えを待って、聴いて、返さなければならない。 ヒロさんをここまで不安にさせる原因なら、間違いなく俺なのだから。 なんという甘美な響きだろう。 俺のせいで、この人の心を支配できるという喜びと、申し訳ないと思う気持ちが交錯する。 そんな食い違う気持ちを抱きながら、話を聴けば、やっぱり俺に対する不安ばかり。 　 ヒロさん以外を好きになるかもしれない？ それは、そう思わせてしまう俺の責任ですね、謝る必要はありません。 誤解を招きそうな行動を取った俺が悪いです。 でも… 　 『いつか手放さなければ』なんて、たとえ仮定だとしても言わないで ありえない仮定だとしても それが貴方の不安の起源だとしても 　 どうしても謝るというなら、俺を手放そうと考えることに対してだけでいい。 ヒロさんは気づいてないかもしれないけど、貴方から手を離されたら、俺はそのまま落ちていくしかない。 貴方は、俺の想いを疑うことが裏切りなのだと言うけれど。 俺にとっては、貴方を失うことが裏切りなのだ。 　 たとえそれが、どんなに酷い結末になろうとも 貴方がいれば、俺の世界は成立するのだから 　 　 　 ＊　＊　＊　＊ 2009/01/30 (Fri) 若干精神が危ない野分。 エゴ組は杞憂を大げさに不安がる傾向があります。 新月鏡