「いや。もっと根本的なものだ。計画とか思慮とか、用意とかその類を忘れている。いや、すまない元から持ち合わせていないものを求めるのは酷だよな。ポプラン隊長。」

「いちいちお前の言うことはかわいくない。」

「図星だろう。・・・・・・それにしてもこれじゃ遭難の危険もあるな。ポプランの冗談もここまでにして。1430時か。隊長、食事にしよう。」

「のんきな男だな。コーネフ。ま、異存はない。ユリアン。弁当あるか。」

「勿論です。今敷布を敷きますからその上で食べましょう。」少年はばさばさと防水加工された敷布を取り出して埃が静まるとその上にサンドイッチと珈琲を並べた。

「さすがユリアンはおれが補給係に任命しただけのことはある。ところでおやつは持ってきたか。」

ポプランはどかっと敷布の上に座り込み手も拭かずに、早速サンドイッチを口に入れた。

「三時のおやつはありません。隊長。」

少年は熱い珈琲をついでコーネフとポプランに渡しながら言う。

「今後の課題だな。ユリアン。三時のおやつは、幸運の要因のひとつだ。以後気をつけろよ。」

アイアイサーと少年は適当に返答した。





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