「・・・・・・クラフトとゼフリンにああも、はさまれてはポプランも動けないな。」
コーネフが感心して言う。
ポプラン少佐はなんとか8ポイントをゲットしたものの、先ほどの試合のように流麗な動きではない。ややダイナミックなものとなっている。乱戦になってきた。乱闘気味にも見える。アッテンボローはちょっとまずいと思った。
「これまずいな。」長い髪をいじる。「多分。薔薇の騎士連隊は「ポプランつぶし」にかかるみたいですね。あいつをおさえれば勝てる見込みがありますから。鎮圧や武力制圧の基本でしょうね。」
え、とアッテンボローがフィールドを見ると薔薇の騎士連隊の一人と空戦隊のポイントゲッターであるポプラン少佐が空中で壮絶にぶつかり合った。コーネフは立ち上がりアッテンボローの腕をつかんだ。
「医務室いきますよ。提督、他の女性にポプランをとられたいですか。あいつは多分、肋骨をおりましたよ。退場は眼に見えてます。いまなら他の女性より早くあいつのところへいけますが。どうします。ポプランを見限るチャンスでもありますが。」
ヤンはアッテンボローに「ほら、早く行きなさい。とられたくないんだろ。」と促した。
コーネフに腕を引っ張られて走っている間、アッテンボローは他の女性にとるとられるじゃなくて、ポプランの怪我のことが心配になってきていた。
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