握手(咢) 提供:モノクロメルヘン エア・トレックというものは実に画期的だと思う。 それと同時に酷く危険である。 暴風族なんてものがあるのだからしょうがないのだけれど。 「いい加減だよなぁ。オレ」 咢の頭を撫でながら、そう呟いた。 暴風族が嫌いで、暴風族の行動が気に食わなくて。けれどここにいる咢に対してだけはそんなことを思わなくて 困った。 初めて会った時、殴りつけた。 エア・トッレクを履いていたんだ。ビックリして殴ってしまったからね。 『ゴメンね』 そう言って手を差し出した。 握手をして仲直り。 な訳がなくて、エア・トッレクを履いた咢と大喧嘩。 こっちは全治一ヶ月の大怪我を負った訳だ。 言い訳に過ぎないけれど |
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