ありがとうございました♪
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渡部浩二→英語教師(恋人、鈴)
樋口智巳→数学教師
桐生深雪→数学教師(浩二の幼馴染・鈴の相談相手)
宮本芳春→数学教師(3年3組担任 恋人、柊先生)
柊秋正→保健室の先生(恋人、宮本先生)
凍也、凪、功、霞夜(3年6組 生徒)
鈴(3年3組 生徒 恋人、渡部浩二)
陸(3年3組 生徒 恋人、拓耶)
拓耶(3年7組 生徒 恋人、陸)
朝(職員室)
樋口智巳「渡部先生、風邪ですかー」
渡部浩二「……いえ。気づいてますよね」
樋口智巳「ああ、花粉症ですかー」
渡部浩二「そう……もう、そうですね。そうかもしれません……」
朝 HR後(3年3組)
鈴「先生、声いつもと違うね?」
陸「喉……大丈夫ですか?」
宮本先生「う、うん。ちょっと枯れちゃってるんだけど。あ、風邪じゃないから、心配しないでね」
陸「大丈夫なら、よかったです」
鈴「目も、ウルウルしてるよ」
宮本先生「うーん、ちょっとかゆいけど、痛くないから平気だよ」
1時間目(3年6組)
凍也「おはようございまーす」
宮本先生「もう……。遅刻するときは、そんな堂々と大きな声で入ってこないように」
凍也「はいはーい。てか、遅刻は許してくれんだ?」
宮本先生「それは……よくはないけど、しかたないこともあるし」
凍也「まだ授業始まってないしね」
宮本先生「始まってるよ。うぅ……黒板になにも書いてないだけで……」
凍也「……え、泣いてる? え、ええ?」
宮本先生「な、泣いてな……」
凪「凍也、駄目だよー。先生いじめちゃ」
凍也「ごめんごめん。つーか、どしたの。めちゃくちゃ事後ボイスじゃん」
凪「どうしたもなにも、事後なんじゃない?」
凍也「あー……出勤前H?」
宮本先生「ち、ちが……!」
凪「どっちかっていうと、出勤後H?」
凍也「あー、そっか。早めに出勤して? 朝から声枯らすほどって、さすが」
宮本先生「違うから!」
凪「喉擦られたとか」
凍也「ありえる」
宮本先生「ちが……こ……これはぁ……」
霞夜「……花粉症だろ」
宮本先生「そ、そう!」
凍也「いや、それはわかってるし」
宮本先生「な……」
凪「けど、そっちの可能性もゼロじゃないからねー。案外、否定しないパターン、期待したんだけど」
宮本先生「な、ないよ。それより……」
凍也「エロすぎない? 涙目だし、声も掠れてるし」
凪「その上、けだるそうで……なんかもう、事後だね」
宮本先生「じゅ、授業中だぞ!」
凍也「授業中に、生徒煽らないでくださーい」
宮本先生「じゅ、授業中に、先生困らせないこと!」
凍也「えー? 授業後ならいいんだ?」
宮本先生「だ、だめ……! それも、だめだから!」
凍也「うわ……マジでエロかわいー」
凪「先生、もっかいダメって言って!」
宮本先生「い、言わないよ。もう!」
授業後(3年6組)
凍也「……アレ、実際、どう思う?」
凪「花粉症も本当だろうけど、それだけじゃなさそう」
功「朝から?」
凍也「ありえるだろ。相手、柊先生だし」
凪「ありえるねー」
昼休み(保健室)
柊先生「先生、大丈夫でした? からかわれたり……」
宮本先生「うちのクラスの陸と鈴は、心配してくれましたけど。凍也と凪に思いっきり、からかわれました……。本当に花粉症なのに……その、事後とか、喉、擦られたんじゃないかとか……」
柊先生「まあ、まったくなにもしてないわけじゃないですしね」
宮本先生「そ、そのせいで、俺、花粉症だって、すぐ言えなくて……」
柊先生「これまでだって散々してますし、1回、俺が口でイかせたくらいじゃ、そんな影響ないですよ。堂々としていれば大丈夫です」
宮本先生「そ、そう思ってますけど、つい……思い出してしまって……」
柊先生「そんな声で、目潤ませて……思い出して戸惑ってたら、そりゃからかわれますよ」
宮本先生「う……柊先生が朝、なにもしなければ、戸惑うこともなかったと思います」
柊先生「そうですか。それは、すみません」
宮本先生「あ……いえ……あの、いやとかではなくて……」
柊先生「あまりにもかわいかったんで。いまもかわいくて、興奮してきちゃってるんですけど、していいですか?」
宮本先生「な……いまは、だめです……」
柊先生「じゃあ、あとでね?」
宮本先生「…………意外と、あっさりひくんですね」
柊先生「やっぱり、いましたかった?」
宮本先生「いえ……その……キスくらいなら、いまでも……」
柊先生「どこにキスしていい? 口? それとも……」
宮本先生「く、口だけです!」
柊先生「ふふ、わかりました。キスだけで興奮しないでくださいね?」
宮本先生「……もし、しちゃったら!」
柊先生「責任取ってあげるんで、安心してください」
放課後(寮)
陸「今日、宮本先生、大変そうだったよ。ちょっと声、掠れてて、なんかだるそうで……花粉症みたい」
拓耶「それ、本当に花粉症? 昨日の夜、たくさんしちゃってたりして」
陸「なにを?」
拓耶「Hなこと」
陸「……Hなことして、声掠れる?」
拓耶「たくさん声出してたらね。だるくなったりさー」
陸「ふーん……」
拓耶「……知りたい?」
陸「別に。拓耶は知ってるんだ……って思っただけ」
拓耶「……知らないよ。そうかなって思っただけ。そうだとしても、陸には、声枯らすほど無理させないからね?」
陸「そんなこと、言わなくていい」
拓耶「でも……」
陸「そういうものなら……別に、いいし……」
拓耶「……ありがとう」
放課後(数学準備室)
鈴「桐生せんせー、今日の宮本先生、なんかエロくなかった? 事後っぽいっていうかぁ」
桐生先生「あー……たしかにねぇ。でも、花粉症でしょ。あの人、本当の事後のときは、もっとけろっとして――」
鈴「そうなの?」
桐生先生「……してそうだなって。それより、俺としては浩ちゃんの方が気になったなぁ。浩ちゃんが花粉症だなんて話、聞いたことないし」
鈴「うーん。翌日仕事の日は抑えようって、前に話したんだけど。とまんなくなっちゃって。俺がじゃなくて、浩二がだよ?」
桐生先生「いっぱい声出したんだねぇ」
鈴「声以外にもいっぱい出しちゃった。みんな気づいてるかなぁ」
桐生先生「まあ、浩ちゃんは生徒にからかわれるタイプじゃないし、大丈夫だよ。智巳ちゃんには、ちょっとからかわれてたけど」
鈴「智巳先生、浩二のこと嫌いだったりしないよね」
桐生先生「逆だね。好きだから構いたいんだよ。浩ちゃんドエムだから、からかわれるのも、そう嫌いじゃないだろうし」
鈴「そっかー。俺もちょっとからかってみようかな」
桐生先生「鈴にからかわれたら、喜んじゃいそうだね。まあ、とまんなくなっちゃうといけないから、そういうのは、翌日休みの日に……かな」
鈴「はーい」
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