好き。 そんな言葉、俺には無関係だと思っていた。 「月森君!合奏しよ?」 「ああ、構わない。」 そう言うと君は嬉しそうに笑ってヴァイオリンを構える。 「じゃあ、4拍目から」 俺が拍子をとると始まる合奏。 一緒に奏でる間は何も感じない。のかもしれない。 「少し、早い…」 「あっ…ごめん…///」 君の心臓の音が聞こえる。 早い。 緊張してる。 だから早くなる。 「ありがとう月森君」 終えるといつも様に笑顔を俺に向ける。 「ああ。あの2小節目からいつもテンポが早くなる。意識してみたらどうだ?」 「うん……。その……良かったら教えてくれないかな…//」 「………。構わないが…」 「本当っ?!ありがとう!」 ………!… ―――君の笑顔が綺麗だと思った。 「まずは最初から弾いてみて。」 「うん!」 ――君はやはり綺麗だ… 君が…… 好きなのかもしれないと 素直に好きと伝えればいいと 思った。 恋に気付く予感。 なんだか初々しい。笑))) |
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