お礼小説は全4種類です。(お相手⇒卓、裕次郎、拓磨、祐一)  
卓、裕次郎以外はお題ページから持ってきたものです(_ _;;;)
後日、増やしていく予定です!>< その際は、履歴にて報告させていただきますね^^



~お茶会



ピンポーンッ


「おや?」

時刻が3時過ぎを指す頃、大蛇家に軽快なチャイムが鳴り響いた。





―ガラガラガラッ

少々滑りが悪くなった引き戸を開ければ、そこにはよく見知った人物が立っていた。

「おや、姫さん。どうしました?」

自分の半分ちょっとくらいしかない彼女に目線を合わせる。

すると、両腕に抱え込んでいた物をずいっと差し出された。

「?」

卓は、それが何か分からぬまま受け取る。

藤色の風呂敷に包まれたそれは一見しただけでは、それが何なのか見当もつかなかった。

「開けてみてもいいですか?」

「うん!」

姫の許可が下りたので、早速開けてみた。

すると、そこにはタッパーに詰められた美味しそうな煮物が。

どうやら、姫は鬼崎家からお使いに来たらしい。

「ありがとうございます、とっても美味しそうですよ。」

「ママ様に伝えるの!」

「それじゃあ、お願いしますね。」

「に!」と、短く声を上げる姫を見て、卓はふと何かを思い出したようだ。

「姫さん、よかったら少し上がって行きませんか?ちょうどお茶にしようと思っていたのですが・・。」

付き合ってくれませんか?と続ける卓に姫は二つ返事をした。


◆ ◇ ◆



2人は縁側に座りながら、お茶を楽しんでいた。――尤も、片方は饅頭に夢中になっているが。

しかし、卓はさして気にすることなくお茶を啜っていた。

「おいしいですか?」

「おいしい!」

「それはよかった。」

口の周りに餡子を付けながらも、自分の言葉に一生懸命に返事をする彼女がとても可愛らしく見えた。

「(このまま帰したくなりますねぇ・・。)」

そんな事を思いながら、卓は小さな口の周りの餡子を取ってやる。

「あのね、」

ふいに声を掛けられる。

返事をすれば、姫はまた言葉を続ける。

「姫、卓とお茶するの好き!」

「ふふ、ありがとう。」

ふわふわと風に流される髪をそっと撫でてやる。

「ん。あとね、」

「ん?」

「卓の事も好きなの!」

「ッ」

卓の手が止まった。

予想外の言葉に頭が追いつかない。

「にー?」

そんな卓を見て心配そうな表情になる姫。

「大丈夫ですよ。」

そう声を掛ければ、またいつもの笑顔に戻る。

「(これは・・・冗談なしに惚れてしまいそうですね。)」

卓は再び彼女の頭を撫でてやりながらそんな事を考えていた。




―――後日、鬼崎家では拓磨VS卓の姫争奪戦の幕が開けられるのであった。





ありがとうございましたッ!!零蝶の栄養分になりますッ人(´∀`●)
これからも、ご期待に添えるようにがんばりますッ。



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