ああ、もう夜が明けるわね。


見て、透明な深い蒼…。
もう少ししたら雲が空に浮かぶわ。
それはとても綺麗な色をしているのよ。
オレンジの縁取りが暗い藍色の空とベージュの雲を隔てていくつも浮かべるの。
そして空もだんだん明るくなっていって…。


ねえ。
私、ここからこの空が見られるだけで幸せよ。
このままずっとここにいてもいいし、
それも許されないならこの命を神様にお返ししてもいいわ。

でもフリッカたちはきっと哀しんでくれるわね。
困ったわ、あとどれくらい生きていないといけないかしら。

いえ、あとどれくらい生きていられるかしら。


ごめんなさい。
こんなこと云っては… 望んではいけないのに。

でも、私時々想像するのよ。
この国を遠く離れた、争いも戦争もない平和なところで
こうやってあなたと…


ごめんなさい。

生きていたい。
死にたくない。
ずっとあなたの側にいたい、あなたと生きていたい…!


愛しているわ、オーディーン…。


永遠に…



 (『世界の果てまで行く事が出来たなら』)



北川にカツを入れてやれ!
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