アカリ:ねぇ。
シュウ:何?
アカリ:話題ない?
シュウ:ない。
アカリ:そんなに即答しなくても……
シュウ:だって、無いものはないんだから、しょうがないじゃないか。
アカリ:………よし、こうなったら、奥の手を使うしかない!
シュウ:奥の手?
アカリ:じゃーん!
シュウ:え!何!?その大きなサイコロ!?
アカリ:えいっ!
シュウ:ちょ、ちょっと待って……
アカリ:♪何が出るかな〜
シュウ:完璧に某お昼の人気番組のパクリじゃないか!
アカリ:わ〜い!今日の当たり目だ!
シュウ:当たり目かよ!
アカリ:ハガキをひいて、と……
シュウ:そのハガキBOXはどこから来たんだ……
アカリ:当たった人には洗剤セットだからね、慎重に引かなきゃ!
シュウ:ああ、あの緑と黄色で織り成す百獣の王が持ってるヤツ?
アカリ:そうそう。
シュウ:スタジオのセットが、忠実にまぶたの裏で浮かび上がるんだけど……
アカリ:ところで、当たり目の話題とは?
シュウ:なんだったの?
アカリ:「相手の秘密を暴露!」だって!
シュウ:うわ、またいかにも地雷踏みそうな話題だ……
アカリ:さてさて、早速暴露しちゃおうかな〜!
シュウ:ちょっと待って、それって……僕のことを暴露するの?
アカリ:他に誰がいるの?
シュウ:そのサイコロが出てきた時点で悪い予感はしてたんだよ……



アカリ:ん〜、シュウの秘密かぁ〜。
シュウ:僕に秘密なんてないよ。
アカリ:む〜…確かに、考えてもなかなか思いつかない……
シュウ:だろ?なら、サイコロをもう一度……
アカリ:あ!
シュウ:え?
アカリ:思いついた!
シュウ:うそ!?
アカリ:シュウくんはね〜、結構甘えんぼさんなんだよね〜
シュウ:え?なにそれ?
アカリ:一度一緒に寝たときに、「アカリ〜」って、寝ぼけて抱きついてきたことあるもん。
シュウ:うそ!?というか、それ以前に一緒に寝たことなんてないよ?
アカリ:あの頃のシュウくんはかわいかったな〜。それが今となっては……
シュウ:ん?あの頃?
アカリ:出来れば、そのままの性格でいて欲しかったけど、小学生になってから急に変わっちゃったね。
シュウ:………あ!その話、幼稚園の頃じゃないか!
アカリ:そうだよ。
シュウ:「一緒に寝た」って、お泊り会のことか!
アカリ:うん。布団を敷いたところが隣だったからね。
シュウ:そんなの、秘密でもなんでもないじゃん!
アカリ:でも、抱きついてきたのは本当だもん。
シュウ:いやいや、そんなこと言われても、まだ幼稚園の話だし……
アカリ:甘えんぼさん☆
シュウ:う、うるさい!



アカリ:これが、シュウの秘密で〜す!
シュウ:誤解を招くような言い方しないでくれるかな……
アカリ:でも、この話は正しいことだから、否定できないよね?
シュウ:いやいや、今と昔の僕は違う、ってアカリ自身言ったじゃんか。
アカリ:ん?そんなこと言った?
シュウ:もう……僕のイメージが悪くなった気がする……
アカリ:ま、いいじゃん、シュウの反応も面白かったし。
シュウ:ああ、もう……今すぐ逃げたい……
アカリ:じゃ、次はシュウの番だよ。
シュウ:は?何が?
アカリ:サイコロ振るの。
シュウ:あ、ああ、僕もするのか……
アカリ:はい!♪何が出るかな〜
シュウ:………あ、当たり目。
アカリ:うわ〜!本日二回目!めでたいね〜。
シュウ:あれ?ってことは、話題は……
アカリ:「相手の秘密を暴露!」ってことになるね。
シュウ:………覚悟してろよ、アカリ。
アカリ:え!?あ!しまった!



シュウ:さて、アカリの秘密ですが〜。
アカリ:あたしに秘密なんて、それこそ存在しないよ。
シュウ:僕のときは、ひどいでまかせを言ってくれたからな〜。う〜ん、どうしようか。
アカリ:あたしのときはでまかせ禁止だからね!
シュウ:そんな、人間として非常識なことしないよ。
アカリ:……それ、遠まわしなあたしの悪口?
シュウ:あ〜、そうだそうだ、アカリはね、こう見えてコスプレ好きなんですよ。
アカリ:はい?何ですか?それは。
シュウ:いろんな服着て、学校歩いてたもんね。
アカリ:……それは、この前の学園祭のことでしょ?
シュウ:お、よく気づいたね。
アカリ:でもさ〜、そのとき無理矢理着せられてただけで……
シュウ:いやいや、アカリ、ノリノリで着てたじゃん。
アカリ:そっ、それは……
シュウ:終わった後も「また着てみたいな〜」って言ってたしね。
アカリ:ぐぁ!それ言っちゃダメだって……
シュウ:楽しかったんでしょ?実際。
アカリ:う……うぅ〜…
シュウ:正直に言っちゃいなよ、楽になるから。
アカリ:あ〜!もう!楽しかったよ!めちゃめちゃ楽しかった!
シュウ:開き直り大歓迎!
アカリ:…泣きたくなってきた……
シュウ:あははは!おもしろ〜!



シュウ:ま、どんな衣装を着たのかを発表してないから、まだイメージダウンしてないんじゃない?
アカリ:……それ、シュウのはからい?
シュウ:うん。敵にも情けをかけるのが、立派な人間だよ。
アカリ:うう……今日は全体的に負けちゃったかな……
シュウ:勝ち負けあるの?これ。
アカリ:もし、衣装着た姿が出されたら、あたし、たぶん泣き叫ぶよ……
シュウ:おや?こんなところにそのときの写真が……
アカリ:や〜め〜て〜!!
シュウ:あははは!いい反応だったよ、今のは。
アカリ:……涙出てきた………
シュウ:ま、サイコロの導いたことだから仕方ないよ。
アカリ:…そうだよ!このサイコロ、なんで当たり目ばっかりなの!?
シュウ:細工されてる形跡はないし……アカリの運が悪い、ってことで。
アカリ:シュウの秘密のとき、変にボケなきゃ良かったかな……
シュウ:だから、ボケて話題をつなげなきゃいけないほど、僕に秘密なんて無いんだよ。
アカリ:次までに、絶対シュウの秘密を思いついてやるからね!



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