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 巫女姉様は、秘宝───『朱零チューリン』の主。『朱零』を体内に宿す者。
 巫女姉様亡き後、それは婆たちの手で、私の中へと移されるのだ。その為に私は、屋敷に連れてこられ、王となるべく育てられたのだから。
 親を奪われ、名を奪われ、自由を奪われて。


 桜里!! 桜里─────ッ!!


 誰も、彼の悲痛な叫びなど聞いていない。最早誰も覚えていない巫女姉様の本当の名を呼び続ける彼の叫びなど、誰も───。
 最愛の人を失った彼なのに、その人のむくろに泣き伏すことすらできないなんて。
 彼は、その計り知れない悲しみを何処にやるのだろう。彼女の骸に捧げることもできず、いったい何処に置けばいいのだろう。
 愛したその人が、王であったばかりに・・・。
 彼女が『朱零』の主であったばかりに・・・。


 ────・・巫女姉様。
 あの人が、可哀想。・・・可哀想です。


 ・・・・ごめんなさい。
 姉様は、私の一人は寂しいからと教えてくれたけれど、やっぱり私は、一人で生きていくかもしれません。一人で生きていれば、死んでしまったときに、あの人のように悲しみに打ちひしがれる人はいないでしょう?
 だから私は、一人でいます。一人でいた方が良いんです。
 淋しくなんてない。
 私は、『私』とだけ、生きていきます・・・。
 『私』とだけ──────・・・。


 ─────淋しくなんて、ありませんから・・・。



『紅月記』より



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