拍手、ありがとうございます!!
以下はお礼文です。お相手は土方さんです。










これ以上どこから愛をしぼり出せと言うのか




仕事から帰ってみると、家に土方さんがいた。
「おっせーな、こんな時間まで残業かよ」
「仕方ないでしょ、忙しいんだもん。てか、人の家に勝手に上がり込んどいて、なんでそんなに偉そうなのよ」
「DVD借りてよ、見ようぜ」
「屯所で見なよ。我が家は映画館じゃありまっせーん」
「おい、リモコンどこだよ」
「私の話、聞いてた?」
今さら思い通りに動いてくれるとは思わないけれど、文句は一応言っておく。仕事で疲れてるんだから、さっさとお風呂に入って寝たかったのに。
それでも、土方さんがいつもの隊服ではなく、着流しを着ていることから、今日は泊まっていくつもりであることが窺える。 リモコン、リモコンと呟きながら、部屋をウロウロと探し回る姿は少し可愛らしい。ちょっとくらいなら付き合ってやろう、と寛容な気分になった。
「お、あった。お前なァ、ちったァ部屋を片付けろ。床が見えねーじゃねェか」
前言撤回、やっぱり可愛くなんてなかった。にしても、何でこんな時間からDVDを見たいなんて言い出したんだろう。ケースを手に取って内容を見た途端、私は全てを悟ってため息をついた。
「ねェ、怖いのが苦手なくせに、何でこんなもの借りてきたの」
「バッカ、おめー、苦手じゃねェよ。怖くもねェし。それにこれは総悟に押し付けられたんだ。俺が借りたんじゃねェ」
「無理して見ることないじゃん」
「無理じゃねェ」
「じゃあなんでウチで見るの」
「せっかくだから持ってきてやったんじゃねーか。文句あんのか」
言い出したら、聞かない引けない性格なのはよく分かっている。大方、沖田君に挑発されて、見る、と言ってしまったのだろう。
仕方ない、お風呂は後回しにしよう、と諦めて私は土方さんの隣に腰を下ろした。
「ね、土方さん。私は怖いの嫌いなんで、映画終わるまで手、繋いでてくれる?」
「……仕方ねェな」
土方さんは、手を握るだけでは飽き足らず、ぴったりと身体を寄せてくる。全く、いちいち素直じゃないんだから。私は土方さんに凭れて、その体温を感じながら、バレないように苦笑した。


「オイコラ、テメェ、なに寝てやがる!!」
激しく頭を小突かれて、私は目を覚ました。
どうやら寝てしまったらしい。疲れていたし、土方さんの隣があんまり心地良かったせいだ。土方さんは本気で怒って、というか怖がっている。
「ゴメン、寝ちゃった。怖かった?」
「バッカ、怖くねーよ、怖くねーよ!つーか、お前が寝ちまったら意味ねーだろ!」
「仕方ないじゃん、疲れてたんだもん。で、主人公の男の子はどうなったの?」
「どこまで見てたんだよ」
「転がったボールを追いかけて、廃病院に入っていったとこまで」
「それすげー最初の方じゃねーか! 何速攻寝てんだよ!」
「だからゴメンてば。そんなに言うならもう一回見る?」
「見るわけねーだろ、あんなモン! 二度と見るか!!」
「ちょっと落ち着きなさいって。ほら、謝るから」
「仕方ねェな。もう寝んなよ。あとまだ三本あっから」
「帰れェェェ!!」









ついでに一言あればどうぞ(拍手だけでも送れます)

あと1000文字。