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天覇絶槍×天我独尊
寝起きの松永さんでsss。


ぼんやりと見つめる先に、睦まじく絡む二つの指がある。
生白い自分の指と、浅く日に焼けた若々しい指と。

起き抜けの働かない頭で何かを考えることもなく、
僅かに指を蠢かせて触れる指先を手繰り寄せる。

手のひらとひらとが重なるように。
指の付け根どうしが着く程深く。

絡め合わせる。

隙間なく重なった手のひらからじんわりと温みが伝わってきた。

−−あたたかい−−

心地良さにまどろむ視線は揺れて、
焦点は繋いだ手の上からその奥へ。

そこには、

至福、としか言い様のない表情で自分を見つめる男の顔があった。

「!!!!」

一気に覚醒して飛び起きるより早く、
引き寄せられて力任せに抱き締められる。

痛い苦しい離せ馬鹿者

口舌には些か自信があったはずなのに、
口から出てくるのはそんな在り来たりの言葉ばかりで。

逃れようと暴れても頬に擦り寄せてくる顔を押し退けようとしても、
お構いなしに抱き締めてくる腕に諦めて身体から力を抜いた。

「………何時から見ていたのかね…」

「はい、早くに目が覚めましたので、その、寝顔を眺めておりましたので…」

つまり、最初から見られていたと。
顔から火が出るとはこの事を云うのだろう。
居た堪れなさに今すぐ消えてしまいたかった。

でもきっと自分を抱き締めるこの腕が許してくれない。

「…こうして朝から抱き合っているのは破廉恥ではないのかね」

憎まれ口を叩くのが精一杯。


誰かに手をぎゅっとされる松永さん絵をupして、
松永さんの手をぎゅっとしてくれるのは誰? みたいな事を書いたら、
幸村がイイ!(・∀・)的なコメントを頂きましたので書いてみました。

つか、初々しすぎだろオッサン…orz




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