獣王　じゅうおう
対象者 ： クロ子ダイン
由来 ： 地位・称号

読んで字のごとく 「獣たちの王」。
シンプルながら威厳と重厚な響きをあわせもつ、秀逸な異名といえる。
のだが、それをワニのモンスターに冠させる発想はシンプルとは言いがたい。
このポジションには “百獣の王” ライオンやポピュラーなイヌ型の動物をもってくるのが一般的だが、
ワニを担ぎ出すとはずいぶん思い切ったものだ。
というかそもそも、ワニ （リザードマン） は獣ですらない。

そんなゆえあってかどうかは定かではないが、クロコダインもこの異名にさしたる執着はなかったとみえて、
勝手に僭称したチウに 「先代」 呼ばわりされた際も苦笑ひとつで済ませていた。

倒したモンスターを仲間にできる “獣王の笛” は、“獣王” になった時点で使わなくなってしまったそうだが、
「我こそ “獣王”」 を世間に認可させるまではせっせと笛でモンスターを呼び寄せせっせと倒していたのだろうか。