拍手ありがとうございます。
*お礼画面は6/5現在1~3までアップしております
*その後にはこの小説のネタメモがアップしてあります。喜んでいただけるといいのですが。
*次の画面からキャラメイクファクトリーhttp://mac.x0.com/test/ さんで作らせていただいた「漆黒の鷹」キャラクターも一緒にアップしてあります。
誰が誰かわかりますか?(衣装などはほとんど現代のものです。)
1
「とおち、とおち。朝ですよ、早く起きてごらん。いい気持ちよ」
耳元でささやかれる声。ちょんと頬をつつかれる感触。十市の気持ちに反して、まぶたはなかなか開いてくれない。
努力の途中でまた睡魔に捕らわれそうになる。クスッと笑う気配がして、緩くだらしなく閉じられたまぶたに、そうっと口付けが落とされる。
おかあさまの甘やかなにおいが漂う。
「帰ってらっしゃい、とおち」
十市の体は柔らかな腕に絡め取られて、ふんわりと抱きしめられる。十市はようやく母の腕の中に戻ってきた。
「おはようございます、おかあさま」
母の頬の柔らかい感触が、十市を幸せな気分にさせる。朝の光が優しく十市を包み込む。
「おはよう、かわいいとおち。今日もいい気持ちよ」
――またあの夢をみていたのですね。
もう十市は母の顔もよく覚えていない。五歳の時に亡くしたきりだ。
けれど、幸せな朝の記憶だけは繰り返し夢を訪れて、十市を包み込んでくれる。
おかあさまが守ってくれる、その気持ちがある限り十市はがんばれると信じている。
どんなことがあろうとも。
――さあ、今日も一日が始まります、おかあさま。
十市は寝台から起き上がった。
***
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