「えーっと・・・『ぱ』は、『は』と同じところだから・・・・」
「・・・あら、ざくろが辞書を開くなんて、珍しいこと」
「まあ、本当」
「ち、違うの! あいつが私よりも詳しいことがあるなんて恥ずかしいじゃない!」
「あいつ? ああ、あげ・・・」
「駄目よ、しーっ。ざくろが照れてしまうじゃない」
「そうね、言わない方が良いですわね」
「ええ」
「聞こえてるわよ!」
「それで、何の言葉を調べてたんですの?」
「きっとこれだわ」
「えーっと、『パートナー』?」
「ちょっと、私まだ読んでないんだから、勝手に・・・」
「だったら、わたくしたちが読み上げますわ。・・・・一、相棒。一緒に仕事をする相手」
「二、二人一組になる時の相手」
「「三、つれあい。配偶者」」
「つ・・・?!」
「あら」
「まあ」
「誰かは知りませんが、その方はどの意味でおっしゃったのでしょうねえ」
「さあ・・・わたくしにはちょっと。・・・・・一番目かしら?」
「二番目かしら?」
「「それとも・・・・」」
「そ、そんなの・・・!」
「(ふすまを開けて部屋に入ってきて)みんなー。お饅頭をいただいたの、いただきましょう」
「(庭の方から駆け寄ってきて)おまんじゅうだってー」
「(こちらも桐と総角と一緒に駆けてくる)わー」
「ほ、ほら私たちも行きましょ!」
「「えー」」
「いちばんのりー!」
「にばんー」
「じゃあ、僕は三ば・・・ぐふぉ」
「総角さん?! ざくろ、何を・・・?」
「辞書は投げたらいけませんわねえ・・・・」
「しかも顔面になんて・・・・」
「し、知らないわ!」
「だいじょぶかー? あげまきー」
「あげまきー?」
「・・・・・いたい」
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バテレン嫌いの西王母桃ですが、普通に横文字使うんですよねー。突っ込むのは野暮だとわかっていても、ネタとして使いたかったので、つい・・・
でもせっかくのイケメンの顔は大事にしてあげてください、ざくろくん・・・(笑)。