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他のssは、テレビアニメの『STAR DRIVER 輝きのタクト』が3本、おとめ妖怪ざくろが2本です。

以下、御礼ssになりますー。



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★STAR DRIVER 輝きのタクトss




削った『ヒメミコダンギ』の後半部分


イヴローニュ(ニチ・ケイト)ヘッド気多の巫女




「これは?」




 鳥籠の少女と仮面の女幹部の邂逅の翌日。

 差し出された大きな旅行鞄に、仮面の青年――ヘッドは怪訝そうな声で尋ねた。

 きっと仮面の下の顔もそうなっているのだろう、と彼と向き合うイヴローニュは思った。わざと事も無げに、「昨日のお礼よ。何なら、賄賂と取ってもらっても良いけど」などと不敵に言ってやる。

 ちなみに鞄の中には、帽子にロングスカート、そして靴など衣類も含めた旅行道具一式が収められている。




「・・・俺には、女装の趣味は無いんだが?」




 蓋を開け、中身を確認した彼は、遠回しに意図を尋ねてきた。




「なら、構わないから誰かにあげてちょうだい。同じ年頃ならおそらく着られるはずよ」

「へえ・・・」




 珍しく歯切れの悪い暫定リーダーに、イヴローニュは付け加える。




「安心して、古着じゃないわ。貰い物なんだけれど、少女趣味すぎてね。私は一度も着ていないの」




 仮面の青年が「なるほど、使いまわし・・・ではないな、それは」と呟くのだけ聞いて、彼女は彼に背を向けた。




「使う機会が無いなら無いで、別に良いわ」




 それだけ言い置いて歩き去る。

 彼が籠の中の彼女にそれを渡そうと渡すまいと、イヴローニュにはどちらでも良かった。着てみれば、きっと似合うだろうとは思ったが。

 シンプルだが清楚な印象のスカートは、大きなつばの白い帽子とセット。部屋着でないことは明らかだ。デートに来て行くにも遜色ない、文字通り余所行きの衣装だった。



 その後、イヴローニュがその服について彼に尋ねることは一切無かった。受け取った彼女が礼を言っていたとか、そういった話をヘッドがすることもない。



 だから結局、そのプレゼントがその後どういう扱いをされたのか、イヴローニュは知らずにいた。

 ――その日、までは。




* * * * *




 その日。

 下校途中、クラス委員のニチ・ケイトが幼なじみと二人でバスに乗ると、正面の最後列に白い服の少女が座っていた。

 彼女の想像通り、その服は少女に似合っていた。いいえ、思っていた以上ね、と内心でひとりごちる。

 自虐ではなく、自分で着なくて良かった、と思った。自分には、仮面がお似合いだ。

 うれしくない現実を突きつけられることにはなったが、それでも彼女は、ここで行き合った偶然を恨む気にはなれなかった。




「――ありがとう、みなさんも、お元気で」




 あのままでは、きっと二人とも幸せになれないだろうことはわかっていた。
 しかし今、船着き場に向かう少女は、確かに笑顔を浮かべている。

 最善かどうかは知らないが、最悪でもないのだろう。そのことにどこか、救われた思いがした。




* * * *




 自称『旅行者』の少女は、降車していった。

 静かにドアが閉まり、またバスは走り出す。

 閉ざされたその空間に残った少女は、ケイトも含めて、あと三人。




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 サカナちゃんの外着の由来を、イヴローニュがヘーゲントを借りていたことに絡めて。

 キャメルスターは、イヴローニュが勝手に使った・・・みたいなことを言ってましたが、いやあれはヘッド公認だろうなーと思ったもので。電気柩のあんな特殊な使い方、ケイトさん一人では無理でしょうし。

 でも2隊のヘッドが3隊のイヴローニュを手伝うっていうのは変なので(リーダー争奪戦もしてることだし)、「あれは彼女が勝手に・・・」みたいな説明を部下にはしたんじゃないかなぁ・・・と。

 一番書きたい部分から外れるので削ったとはいえ、ヘッドの「俺、女装趣味無いから(意訳)」の箇所がお気に入りだったもので、こんなところで使ってみましたー。




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