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今現在ココマ学パロ(トリコ)のみとなっています。













学パロ ココマ


ココマ学パロです。

大分ココさんが擦れてる気がします…




「今度転入してきた奴、料理の腕前すげーんだよ!」

 弟分でもある幼馴染のトリコが、興奮した面持ちでそう言った。食べられればなんでもいいと思っているような男だが、それでもこの男の舌は、肥えている。その男が褒めちぎる程なのだから、余程美味しいに違いない。

 でも、その話題にさしたる興味が僕に沸く筈もなく、僕はただBGMのようにそれを聞き流していた。

「ふうん…それはよかったな」

「なんだよ、ココ。小松の料理が食えないからって、拗ねるなよな」

「拗ねてなんかない。懲りてないお前に呆れてるだけだ」

 大きく溜息を吐けば、トリコが片眉をあげて僕を見る。小さい頃は僕の方が高かった身長も、今では追い抜かれてしまっている。窮屈そうな制服だって、トリコが入学したばかりの頃はそれでも幾分か余裕があった筈だった。

「何が言いたい?」

「この前だって、一人の子から手作りのクッキーを貰ってバクバク食べてたじゃないか。あの後お前に女の子が殺到して…」

「全部食ったから、問題ねえだろ」

 あくまで一人の子だけではない。と、トリコは意地が悪い笑みを浮かべた。

「今度は手作り料理か? 呆れたな。毒が入ってても知らないぞ」

「何目くじら立ててんだよ、平気だって」

 帰り道、夕日が照らす丁字路で僕らは立ち止った。トリコは鞄を肩に担ぎあげながら、僕の呆れたような視線を笑って受け流す。幼い頃からいつもそうだ。大丈夫だと言って笑うこの男の言葉は、あんまり信用してはいけない。

「…結局、僕がいつも被害を被っていることをお前は理解しているのか?」

「いつ迷惑掛けたよ?」

「お前が僕宛のものも受け取ったのは知ってるぞ。その行方は知らないけど…数人から呼び出しされた」

 トリコが口笛を吹いた。僕はすかさずトリコの脛を思いっきり蹴りあげてやる。

「ッてえ!?」

「僕はああいったものは受け取らないと言った筈だよ? 受け取れば勘違いする輩が出るって、お前に何度も僕は言ったと思うけど…」

 にっこりと笑みを浮かべると、さっとトリコの顔色が変わる。

「わわわわ、悪かったって! 仕方ねえだろ、黙って机の上に置かれたら!」

「そういうものは本人にさっさと返すなりしろ、馬鹿!」

 更に蹴りあげる。大人しく蹴られているということは、トリコも思い当たる節があるのだろう。僕はそれを考えるだけで腸が煮え繰り返りそうだ。勘違いした女子というものほど、面倒臭いものはない。

「ちょ、マジでいてえよ! 大体、誰が置いていったのかもわかんねえんだ!」

「その鼻はなんのためについているんだ?」

 下にばかり意識を取られていたトリコの鼻をぎゅっと抓みあげると、トリコが降参したように手をあげた。

「………悪かった」

「わかってるんだか…もういい、暫く僕はお前に勉強を教えないから、そのつもりでいるんだな」

 トリコの抗議をあげる声が背中にぶつかってくる。その抗議には、自業自得だと返してやった。



 ふと、トリコが先ほどまで夢中になって話していた女子の話を思い出す。

 その小松という女子のこと、随分気に入ったんだなあ。と、少し感慨深く思いながら僕は帰り路へとついた。





あとがき

続くかも。

ココさんは大きな勘違いをしている。

これは決してにょたいかではない。





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