美味しい珈琲をどうも有難うございました! 一息ついて頭をリフレッシュし、又日々精進してゆきます。 相変わらず粗品レベルの御礼位しか出来ませんが、宜しければ 一服していって下さい。こちらは第6弾目になります。 ある日の日記。平成土金篇 思いがけず早朝に目が覚めた。 時計を見たら、未だ6時過ぎだった。 土田がそろそろ起きる時間じゃないかと思って、悪戯してみた。 だけれど、息を耳に吹きかけてみても、接吻してみても、頬を つねっても一向に起きる気配がない。 つまらないから、そっぽを向いて寝直すことにした。 そうして、漸くうとうととし始めた頃――「もう7時だ」という 声に起こされた。 さっきは何をしても起きなかったくせに、見上げた顔は寝起きとは 思えない位すっきりとしている。 何だか腹が立ったから、毛布を被って土田の言葉を無視した。 溜息と共に、おい……という土田のさらなる声。だが俺は意地でも 起きるものかと思った。 次に目が覚めたら、既に11時近かった。 土田はとうに大学に行っていた。 ――この寝坊は、絶対に土田のせいだ。 かねこ 金子が、リビングのソファの側面に寄りかかり、床に膝を立てて 座っていた。その手には分厚い文庫本。 周囲の音も聞こえない位に、一心にその本に向かっていた。 近づいていって、軽く手でその顎を上げると、漸く自分の存在に 気づいたとでもいうように、少々目を見開いて見上げてくる。 その唇に、キスしようとした。 だが、金子は邪魔をするなと言って、ぷいと横を向いてしまった。 夕方になって、台所で夕食の準備をしていると、金子が背中に ピタリとくっついてきた。今日のメニューは何だ、と目を輝かせて 後ろから肩越しに自分の手元を覗き込んでくる。 顔を近づけてみたら、欲しいのはご飯だと冷たく言われた。 その日の夜――どうにも眠くて、床に入って早々に目を閉じたら、 金子が圧し掛かってくる。眠い、そう一言言って、そのまま眠りに 入ろうとしたら、拒否権はないと言われて、寝間着を脱がされた。 ――理不尽だと思った。 つちだ |
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