【犬に噛まれたと思え】REBORN!(白正)




イタリアの公用語は、やっぱりイタリア語だ。

日本語でも英語でも、ましてやロシア語なんかではない。
少しだけなら英語でもどうにかなるかも知れないが、やはりイタリア語は覚えておかなければ長期滞在なんて出来ない。

だけど新しい言語はそう簡単に覚えられる筈もなく、結局あの人に頼る羽目になる。


「――で、なんですかこれは」
「え、だってイタリア語の勉強したいんでしょ?」
「僕は『簡単に覚えられるようなコツはないですか』って聞いただけなんですが……なんで押し倒されてるんですか?」
「これが手っ取り早い方法だからだよ」
「は?」

僕達は今現在、白蘭さんの自室のベッドの上に居る。
しかも白蘭さんは僕の上に陣取っていた。

「言葉を覚えるにはね、ベッドの中で恋人に教わるのが一番なんだよ」
「な…!」
「じゃあレッスン開始♪」
「──っ!」

眼前にはまるで邪気など微塵もなさそうな、満面の笑み。

こうなったら、もう諦めるしかない。






(2010/7/12~)



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