拍手、本当にありがとうございます!(´ー`*) 【遙か3 景→望】 『 君の虜 』 惚れた欲目を差し引いても、 望美ちゃんはすごく可愛いと思う。 強くて、カッコよくて、 本当に綺麗な人だって思うんだ。 「…なんですか?景時さん…」 「え…っ!?」 「いえ、あの…私に何か用事ですか?」 「あ、え…えーっと…」 だからオレはいつも、 君を目で追ってしまう。 それはもう、無意識に。 瞳が、君にひき寄せられる。 「い、いや〜あのさ? お…女の子って、普通はどんな色合いの布を贈ったら 喜んでくれるものなのかな〜?なんて思ってね…?」 「え?布地の色…ですか?」 「う、うん!そうそう! たまには朔に贈り物でもしようかな〜なんて思ったんだけど、 どんな色合いの物を選べばいいのかわからなくて…。 よかったら望美ちゃん、参考程度に意見を聞かせてくれないかな?」 「はぁ…。私で参考になるかはわかりませんが…そういうことなら、いいですよ?」 「あ!ほんと!?いや〜助かるな〜!」 君の全てが、眩しくて。 君の全てに、憧れて。 「じゃあ、これなんかどうですか?薄い青色…とか!」 「ああ、これ?…うん!確かに綺麗だよね〜」 オレはいつでも 君の言霊に縛られる。 「あ…でもこっちも可愛いかな?薄い紫で…凄く綺麗!!」 「…ホントだ!うん、それもいいよね〜!」 強き光に惹かれるのは、闇に生きる者にとっての宿命なんだ。 「…望美ちゃんが言うなら、それにしようかな?」 「えっ!?でも…私、ホントに好みだけで選んでるんですよ?いいんですか?そんな簡単に…」 「…うん。いいんだ。望美ちゃんが選んでくれたものなら絶対に間違いないからさ!」 「…は、はぁ……」 オレは弱い人間だから。 強い者に寄り添わなくては生きていけない。 鎌倉の犬、というのも あながち間違ってはいないのかもしれないな…と、 君に出会ってからは本当の意味でそう思い始めた自分がいる。 「犬……か……。」 「…え?どうかしたんですか?景時さん…」 「…あっ、ううん…こっちの話だからあまり気にしないで?」 「……?」 でも、オレの主が君ならそれは悪くない。 それどころか それをとても幸福なことだと認識してしまうオレは、もう…… 「ああー‥もうホントに重症だな〜オレ…」 完全なる、君の虜。 -了- |
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