満開の桜が咲き誇る森林公園。
天気は快晴、今日は休日。当然、花見客も多い。
弁当を広げる家族連れの姿が眼につく。
その光景は、以前の俺なら胸が苦しくなったけれど。

「…ん?どした?」

薄紅色の花びらが舞う中での家族だんらんに
見入っていた俺の手を、そっと引くオマエ。
その瞳は、どこか心配そうだ。
ああ、そうだな。
以前の俺なら、きっとオマエに心配されても仕方が無かった。
だけど、今は。

「平気。オマエがいる」

そう言って笑うと、オマエもようやく頬を弛める。

もう、大丈夫。オマエはずっと、俺の傍にいてくれるから。


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