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もしも本当に存在すると言うなら 神様俺は どうしたらいいんですか。 どうすれば 俺の悩みは解消されますか。 神様 どうか俺を 救って下さい、頼むから。 「ぱっつぁん、何か悩んでる?」 「んー…?」 「さっきからぼーっとしてる」 「うん…」 そりゃそうだ。 悩むに決まってる。 あんなこと、あったんだから。 こんな気持ちになってるんだから。 「俺に話してみる気ない?」 話す。 それはつまり。 悩みの種である張本人に全てを話すということで。 そうすればきっと。 悩みが解消されると同時に、また新たな悩みが加わりそうな。 「話せない」 「えっ何で!俺そんな頼りない?」 「そーじゃないよ」 「じゃあ一人で抱え込まないでよー」 心配そうな顔。 いじけたような声。 頼って欲しい、って こいつよく言ってるのは覚えてる。 でも、だって。 「…お前のこと」 「へ?」 「悩んでるのお前に関することだから、話さない」 平助のことで悩んでるのに 悩みなんて話せるわけがない。 そして何故か平助が嬉しそうな表情をする。 「え、何それぱっつぁん。愛?」 「とりあえず保健室に行けばいいと思うよ」 「だって…俺のことが頭から離れないって意味じゃないの?」 「お前ってなんで自分に都合いいように解釈しちゃうの」 「じゃあ悪い方?」 「さぁ」 あぁビックリした。 いきなり、愛、なんて言うから。 「ぱっつぁん」 「何」 「俺、浮気はしないから安心して!」 「殴っていいですか」 「違う?じゃあ、男同士なんて気にせずに…痛ッ!!」 どうしてこいつはこんなに前向きなんだ。 そんで、どうしてそんな、簡単に。 思わず深いため息を吐く。 「疲れた。俺が保健室行ってくる」 「…ぱっつぁん、平気…?」 さっきまで半分ふざけてたくせに 一瞬で不安そうな顔に変わる。 不覚にもちょっと嬉しかったりするんだけど、内緒。 「平助」 「うん?」 「放課後、俺のカバン持って保健室迎えにきて」 平助が頷くのを見てから、背中を向け歩き出す。 悩みは、解消できないまま。 言えば平助は喜んでくれる。 それはわかってる。 「あー…それと」 「なぁに?」 けど、直接的に言うなんてできないから。 俺の悩みは、そう簡単にはなくなってくれないから。 遠回しに言っても、平助は気付いてくれるから。 「さっきの答え…当たらずとも遠からず」 「へ?…え、ぱっつぁんそれって」 「カバン、忘れんなよ」 だから、せめて放課後まで。 平助が迎えにきてくれるまで。 それまでには、覚悟を決めるから。 だからもう少しだけ 俺に悩む時間をください。 「ぱっつぁん!」 「…何」 「放課後、待っててね」 あぁきっと 今日の放課後悩みは消えて それと同時に、また新たな悩みが生まれるんだ。 もしも本当に存在すると言うなら、神様。 どうすれば素直で可愛くなれるのか どうすれば、あいつに好きって言ってやれるのか その答えは自分で探すから。 神様 今すぐこの場から走り去りたいと願う俺に どうか勇気をお与え下さい、頼むから。 俺を救って下さい。切実に。 平助くんの答えは、当たらずとも遠からずどころか全て大正解でした。 っていう話ですね。おめでとう平助。 因みに平助から告白されてしばらくしてから自分も好きになっちゃう話。 このパターン書くの好きです。 拍手どうもありがとうございましたー! |
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