俺ね、新八っつぁん。


新八っつぁんに逢う前は

裏で何考えてるかわからない、って
みんないざとなったらすぐ裏切るんだって

人を信じられないでいたんだ。



でもさ。

あの日、新八っつぁんに逢って。
全部変わったんだ。


背ちっさくて
目はおっきくて

そのくせ大人っぽい考え方してて。


ふざけてる時の悪戯っ子みたいな顔とか
優しい笑顔とか見てると

なんか、あったかくなって。



でもそれも見ないフリして

裏があるって疑って
探ったりもして



なのに、さ。
全然、出てこなくて。裏。

…素なのかな、って
思わざるをえないじゃないですか。


ここまで裏のない人もあんまないかな。
あれ、今まで人の裏を探ったりしてきたっけ。
知りもしないで決めつけてたかな。

なんて思って悩んでたら。
またなぐさめてくれちゃったりするしさ。


そんな優しさにもう…ノックダウン?

っていうかまぁ実は外見好きだったり。
笑顔可愛いななんて思ったりしてて。

いつの間にか
新八っつぁんと過ごすの
かなり楽しくなったりしてて。


むしろ
ずっと一緒にいたいな、って
思ったり、ね。



好き、なんだなぁ…
って気付いたのは
ぱっつぁんのファーストキスを奪った後でした。

あ、怒らないでよ?

気付いたらしちゃってたんだ。
触れたいなって思ったのしか覚えてない。


そんでもっと触れたいって思って
思わず押し倒して

新八っつぁんが殴ってなかったら
たぶん襲ってただろうな。


で、なんで触れたくなったのかな
なんで抱きたくなったのかな

って考えてみたら

あぁ、俺
好きなんだ。新八っつぁんが。

なんて答えしか出なくて。
男同士っての気にする余裕はなかったよ。



そんで、その日から俺の世界は変わったんだ。


色褪せて見えてたもの全部が
彩、取り戻したみたいで。

世界が綺麗だな、なんて
生まれて初めて思ってみたり。


今考えると

新八っつぁんみたいな人
俺に彩を与えてくれる人
生きてるのが嬉しいって思わせてくれる人

ずっと
ずっと、待ってたんじゃないかって思う。



今はね

ぱっつぁんと逢えた奇跡で
胸がいっぱいで

嬉しくて仕方ないんだ。


なんかもう
俺今なら空飛べるかもってくらい!

まぁ、さすがに?
本当にやったりはしないよ?
危ないどころの騒ぎじゃないもんね。


でも本当に
言葉じゃ言えないくらい幸せで。



押し倒してから何日かして

夜、満月が見たいって河原に無理やり連れてって
告白したんだよね、俺。

ぱっつぁん顔真っ赤にしてさ
俺も、って小さい声で返してくれて


あの時はさ
幸せなんてもんじゃなかったね。

あれだけでもうご飯何杯でもいけちゃうよって。



告白する直前までは

断られたら冗談にしちゃおうって
好きって言葉はなかったことにしてもらおうって

見えすいた嘘、用意してたのに。


ぱっつぁんの返事聞いた瞬間

あぁ馬鹿だったなって
そんな嘘ついても
よけいにぱっつぁん苦しめるだけだっただろうなって思った。

だってほら
ぱっつぁん、優しすぎるから。



ねぇ、新八っつぁん。
俺、新八っつぁんに逢えてよかったな。


ぱっつぁんに逢えなかったら

人を信じられなくて
世界に彩はなくて
誰も好きになれずにいたよ。

嬉しすぎて泣けちゃうくらい
ぱっつぁんに逢えて本当によかった。


もう、空飛ぶどころか
ぱっつぁん連れて飛べちゃいそう。



人生は楽しいことばかりじゃないけど。

いつか誰かが
俺とぱっつぁんの仲を引き裂こうとするかもしれないけど。


世界が
男同士が恋人にはなれないって言っても。

ぱっつぁんには

ずっと
そばで笑っててほしいんだ。


何があっても
俺は新八っつぁんを絶対離さない。

だから
ぱっつぁんも俺から離れないで。


たとえそれが俺のためでも
俺はそれを絶対に喜ばない。

ぱっつぁんがそばにいなきゃ
何も意味はない。


だから、ぱっつぁん。


俺にはぱっつぁんが必要なんだ。
ぱっつぁんにも俺を必要としてほしいんだ。

ずっと。
一緒に笑い合っていたいんだ。



悲しくて泣きたい時も
寂しくて縋りつきたい時も
嬉しくて泣きそうな時も
楽しくて笑いが止まらない時も

ずっと、そばにいて。
俺から離れたりしないで。


この先、何が俺たちを拒んだとしても

ずっと俺のそばで
いつもみたいに笑ってて。


俺はその笑顔を守るから
ずっとそばで、笑ってて。





日記で言ってました、「空も飛べるはず」の妄想産物。
結局平助の一人劇場となりました。
というか、管理人の頭の中に続きがあるんですけど…。
え、書きます?笑

なんか…これは、平助が新八に向かって喋ってる感じにしたんですよ。
なってないかもですけどね。笑

で、これ聞いた後乙女な新八が、笑いながら泣くんですよ。
そんでへたれ平助が

「え、えぇ!?何、なんで泣くのなんか嫌だった!?」

てな感じに慌てまして。
新八泣きながら笑いながら首横に振るんですよ。
んで、平助に自分から抱きつきまして。

「…ぱっつぁん?」
「ありがと」

ってなりまして。
平助は新八の顔を上に向かせて、おでこ合わせるんですよ。
そん時も新八笑ってまして。

「もしかして…嬉し泣き、ってやつですか?」
「…正解」

って。
ああ長い長くなったごめんなさい!!笑

まぁこんな感じです。
あぁまだ続きあるんですけどね(笑)
キリがないんです、はい。

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