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【メダリスト:よだつか】謎時間軸
  眠そうな夜鷹と逃げられない司

 食べ物が嫌いでまともな食事をしない夜鷹に「食べてください!」と司が強く言えば仕方なく数ヶ月振りに低温
調理の鶏肉以外を食べてくれた。
 だがその後ソファーに横になったかと思えば動かなくなったので流石に心配になってペットボトルの水を持って
様子を窺うと「君のせいだよ」と言われて焦った。
「消化するのにエネルギーがいるから動けない」
 エネルギー消費で急激に眠くなりうとうとする夜鷹を見てぽやぽやしてるのが可愛らしいなと思ってしまう。

 司が買ってきた作り立てのお弁当を食べているのを向かい合わせで眺めていたら「食べますか?」と聞かれた。
 見てただけなのに食べさせようとするので抵抗すれば冒頭に居たり、渋々一口だけ食べたがこの有様。食べたの
は大根おろしの出汁ソースがかかったとんかつだが揚げ物自体十年以上振りに食べて具合すら悪くなってきた。
 肉体は健康なはずだがやはり内臓は衰えてきてるのか、それとも普段食べない物を食べたからか。司には胃袋が
びっくりしたんですかね、などと言われる始末。情けないが司が傍を離れず手を握っているので気分は良い。
 なのに動きたくないと体が訴えていて何も出来ない。悔しくて司に甘えて困らせてみるかと意地悪を思いつく。

 司がペットボトルを差し出してくるが受け取らず「飲ませて……」と言えば蓋を開けて飲み口が差し出される。
だが夜鷹はぷいっと横を向く。困らせたいだけなのかと眉を寄せていると一瞥をくれつつ少しだけ口を開けるので
再び差し出すが今度は舌先を出す。
「……分かりました」
 そう言ったあと意を決してペットボトルを呷り水を口に含むとその場にしゃがみ込んで夜鷹に近付く。
 改めて唇を開くのに合わせて司から口付けて少し開けた隙間から水を夜鷹へと流し込んだ。こくこく呑み込む
微震をはっきり感じながら全部を渡した。
 だが離れようとする司の舌を絡めてとり手を回して襟足を掴むように固定してそのまま司の蜜ももらった。

 満足した夜鷹にやっと解放された司が赤い顔で少し息が上がっているのを見て満足そうにわずかに口角を上げて
から手を取りキスをした。かと思えばその手を自らの腹の上に置いて目を閉じた。
 静かになったがまだなにか用事があるかもしれないと数分待ったが夜鷹は動かない。
「もしかして、眠いですか?」
「……うん」
「寝そうですね」
「…………ん」
 これは本気で寝そうだと察した司が笑う。続けて今度は夜鷹の手を取り自分にされたのと同じように手にキスを
した。そのまま目線が腕を伝い顔まで到達して寝顔を見つめながら幸せをじんわり感じて無意識に涙が滲んできて
空いてるほうの腕で拭いぽつりこぼした。
「……好きです」
 その言葉がちゃんと届いたのかは分からないけれど普段警戒心の強い夜鷹があっという間に眠り、しばらくその
顔を見つめられる幸せのひとときを過ごした……

 ──終了──
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