?【メダリスト:よだつか】謎時間軸
満たされるとろりとした独占欲
「一度出すよ」そう宣言してから司の中に生で出したあと、夜鷹は衰えることなく硬いまま再び抽挿を始めた。
最初の挿入時は早急だったため最低限のローションとほぐしのせいで司は痛がっていた、けれど抽挿を続けてる
うちに中に出された夜鷹の精液がローション代わりになり水音を奏でだして摩擦を軽減してくれる。
痛がっていたはずの司の表情は和らいでいき声を押し殺す。これは痛みで耐えていた息がじわじわ湧く快楽の
吐息に代わっているのを自覚して抑えるため。気持ち良いのに我慢する意味はないのでキスをして舌をねじ込み声を
出させた。
思惑どおり唇を放しても司は歯を食いしばることはなく声を出すようになった。まるで許しをもらえたように。
もっと声が聞きたくて名残惜しいが密着していた半身を離して爪先を立てて体勢を直すと司の膝を左右に開いて
少し持ち上げつつさらに腰を押し進めて抽挿した。途端に高い声を上げるのが可愛らしい。
咄嗟に手の甲を口に当てるが息が苦しいのかただ添えるだけになる。声は聞こえるが顔が隠されるので邪魔。
「やぁっ、ダメ、ダメですぅ――っんぅ」
自由を与えたくて膝を押していた手を外して司の両手首をシーツに押し付けた。再び倒した半身はより司と密着
して体温を感じる。相変わらず熱い肌は司を抱いているのがよく分かり心地いい。
淫らな水音が聞こえて司と繋がっている実感に興奮が促される。加えて、両手を抑え込まれている状態に興奮
しているのか司の中が収縮し始めた。
自分より十センチ身長の高い体格の良い司を蹂躙している支配欲が満たされつつ、精液でぬめる中を穿ち続ける
快楽は堪らないものがある。
司の割れた腹筋が痙攣するのを感じて無意識に微笑を浮かべていたらしく、目が合った司が恐怖と快楽がない
まぜになった表情を見せた。誰に抱かれているのかを自覚させるこの瞬間が心地いい。
「司……」
「ッひぅ――ッん、くぅ……んっ」
名前を呼んでやればトドメを刺されたように中が痙攣してキツく締め付けながら自らの腹に精液を散らした。
達する瞬間はいつも見つめてくるが弛緩する時には目を瞑られてしまう。もっと見つめ合いたいが同時に助かって
いる。絶頂する時の情けない顔は見られたくない。司の顔ならいくらでも見たいのに。
余韻で息を乱す司の胎の中に一度目よりも多い精液をさらに奥へと流し込む。あとでかき出してしまうが取り
敢えずマーキングは果たせた。
次は体勢を変えてもっと中に注ぎ込んであげる、と声にならない言葉を無音でこぼしつつ微震する司の中に
満たされた自身の精液のぬめりを感じて息を落としたあと、手首を掴んでいたのを放して指を絡めながら密着する
ように口付けた……
──終了──
読んでくださりありがとうございました。
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