お題配布サイト「TOY」 ●BL?コンビ?な二人に10題
★仲が良すぎる二人に10題



※今回はビミョーな続きものになってます、ご注意ください。




付き合うならどんな人?


「ん、んん?」
唐突な質問に、三橋はオニギリに齧り付いたまま目を丸くした。口をモゴモゴさせながら小首を傾げると、水谷が「だからさ、」と身を乗り出してくる。
「三橋はさ、付き合うんだったらどんなコがイイ?」
笑顔で聞いてくる友達に、口の中を空にした三橋は「……つ、きあ う?」と不思議そうに呟いた。突然の質問に、頭は全く働いていない。
ウマそう!と叫んでオニギリを手にした時は、確かオニゴッコの話をしていたハズだ。なのに何故、付き合うなら云々なんて事を聞かれているのか。
ホケッと首を捻った三橋だったが、自分が食事に熱中している間に話がドンドン進むのはよくある事だったので、深く考えはしなかった。
(付き合う、人…)
麦茶をゴクリと飲んで考えた三橋は、パチリと瞬きをして「……オレ を好きになって くれる人、…かな」と答える。
途端、周りの友人たちは一様に酸っぱい物を噛んだような顔になった。
「…………三橋、オマエ、もっと自信持っていいんだからな」
ポンと肩を叩いた水谷が、シミジミと告げる。ウン?と曖昧に頷いた三橋の背中を、水谷の反対から沖が叩いた。
「……三橋、色々望みを言うのは欲張りってコトじゃないよ……」
やはりシミジミと告げられて、ワケが理解らないながらも三橋は素直に頷いた。何も理解っていない様子に誰もが何とも言えない顔になったけれど、オニギリをチラチラ見ながらソワソワしている三橋に、誰もが溜め息を吐いて言いたい事を飲み込んだ。


「でもアレだよね、甲子園行ったらオレらも人気出ちゃうよね、きっと」
「野球で人気が出るって言ったら、やっぱエースピッチャーと主砲じゃないか?」
「主砲かぁ、田島がモテモテとかフツーに想像付かない…」
「モテモテって、表現古っ」
「まぁ確かに、田島が女の子と付き合ってる姿は全然想像できないよな」
ワイワイと盛り上がる話を聞きながら、三橋は視線を泳がせた。見つめる先にあるのは、花井と打ち合わせをしている阿部の背中。

甲子園に行ったら人気が出る、と言うのなら。
(……阿部君 も、人気出る よね。ぜったい)
だって彼は、優しくて頭が良くて運動神経も良くて、三橋をエースにしてくれたスゴいキャッチャーなのだから。
だから、阿部が女子の間で人気があったとしても、それは当然の事。

頭では理解っている、けれど。

(………なんか ヤだ、な……)
阿部が女子からキャーキャー言われるのは、何となく嫌だ。面白くないと言うか、胸の奥がムカムカすると言うか、そんな気持ちになる。
阿部がモテるのは当然だと思っているのに、どうして彼の人気を心から祝福できないのか。自分の心理なのによく理解らなくて、三橋は米粒が付いた指を舐めながら小首を傾げた。



──ちなみに。
心の中でコッソリ呟いていたつもりの思いは、生憎と全て声になっていた。
勿論、本人には全く自覚が無い。なので、友人たちがしょっぱい顔になった理由も、勿論理解らないままだった。






私が付き合うなら、栄口君か泉君がいいです←誰も聞いてない
次は西浦ーぜです。







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