『International Love』 14






今まで男の人を綺麗だなんて思ったことはなかった
カッコいいとか男らしいとか
でも今この瞬間どうしようもなく綺麗だった

金色の髪をなびかせて優しいブルーの瞳が光る


「あ…つまりlikeは好きと言う意味でloveは…」
「知ってます!!!」


ド天然だ
私のときめき返せ~~~


「ほぉ~日本人は結構英語を知っているんですね」
「一応授業で習いますからね…」
「ん~…I'm glad to have known you.」

笑顔でさらりと言われた綺麗な英語に驚いて
一体何を言われたのかしっかりとは聞き取れなかった
それでもたぶん…


「Me too.」


この短い言葉で伝わると思う





夕飯時の風景
兄が1年前に上京してからずっと家族3人だった
それがジョージさんが来てまた4人になった

兄と違ってジョージさんはよく動き手伝う
いつの間にかそれがいつもの情景に変わる

この人は自然と私たちの中に入り違和感なく過ごす


「いや~本当に母上が作る味噌汁は最高ですね~
 私あまりスープ系は苦手だったのですが汁は好きになりました」


毎度発言には違和感を感じるけど……

「しかしいつまでもお邪魔してるわけにはいかないですね…」
「まぁ2ヶ月の予定だったんだしあと3週間はあるけど」
「え…!!期限とかあったの??」
「一応ありますよ。そろそろjob探さなきゃですね」

相変わらずjobの日本語覚えてないし
仕事か~…ジョージさんが出来そうな仕事なんて山ほどありそう
やっぱり歴史系とかがいいのかな

「そういえば中学校の外国人教師を募集してたわよ」
「ホントですか?一度それを受けてみようかな」

そういえば新聞でちょこっと見たかも
まぁ見つけられなくてもセバスチャンに言ったらいくらでも仕事の用意
してくれそうな気がするけどね

履歴書の書き方とかスーツ持ってるのかしら
日本語に対しては何の問題もなさそうだけど…


「あ…やはり服装は一張羅でしょうか」


んなわけあるかー

「おーそれはいいかもしれないな、インパクトが大切だし」
「そうね~ちょっと違う線で攻めるのもいいかも」

セイの両親がにこやかにジョージの話に乗っかる
そして3人で模擬面接の練習をし始める始末
セイはしばらく黙って見ていたが自室へ戻る

暗闇でケータイが光っていることに気づく

部屋の電気をつけて携帯を開くと着信だった
画面をぼーっと見ていると再び着信だ



着信 『バカスチャン』



ーもしもし~
ーよぉ、あのあとデートはどうだった?
ー別に…おみくじで大凶引いて発狂してましたよ

受話器の向こうで大爆笑が聞こえた
彼の思うツボ通り動いてくれるジョージを楽しんでいる

ーそういえば中学校の外国人教師募集してたみたいで受けるそうです
ーおぉそうかあんだけ話せるやつだからどこでも受かるだろう
ー私も全然心配してないです
ーなんだ?元気ねぇな

「別に」って言いたかった言葉を飲み込んだ
期限があるなんて知らなかった
ずっと一緒にここで暮らせるとは思ってなかったけど
いつか去ってしまう、それがあと3週間なんて短すぎる
今更ながら"ジョージさん"について殆ど知らない自分がいた

ーなんだ?寂しいのかよ
ー…そうなのかな、頭がぐちゃぐちゃになる
ー総司なのかジョージなのか、か?
 ばーか!!深く考えてんじゃねぇーよ
 自然にしときゃ答えは出るもんなんだよ

彼なりのアドバイスなんだろうが分かりにくい
でも期限があるならその間に出来ることをすればいいんだ
そういう解釈であってますか?沖田先生


ーありがとう、バカスチャン
ーだーーれがバカスチャンだ!!!
ーあんたのこと
ーうっせぇ、小娘


なんだかんだで気にしてくれている
誰より脆くて誰よりも優しいこの人の夢を私も叶えたい

沖田先生の記憶を呼び覚まして欲しい


そうするとジョージさんはどうなるんだろう






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次は2話続けて更新します♪♪



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