拍手ありがとうございます! マイペースにがんばりますー。
お礼小話は、ランダムで一チョロがでてきます。
(一言頂けた場合、ブログにてお返事させて頂こうと考えております)

【ピクブラに置いてる「もぐもぐ暮らしの一チョロ」シリーズより。ふたり暮らしをしてる一チョロです。
ゆるっゆるな一松さんとお口の悪い素直なチョロ松さん。】


「はよ」
「おはよう。もう出るの」
「うん。行ってくる」
「いってらっしゃい…あ、待ってチョロ松」
「なんだよ」
 数歩も歩けば玄関にたどり着く。チョロ松の肩を掴んでキスをした。
 固まって混乱するその姿がかわいらしくて、自然とゆるんだ頬をそのままに手を振る。
「引き止めてごめん、いってらっしゃい」
「…なに、なにすんだよお前」
「たまには『それっぽい』ことしたっていいでしょ」
「ハァ?! 朝っぱらからサカんなばーか!」
 勢いよくドアを開けた、その耳は真っ赤だ。かわいいなあ、と、寝起きでまだ理性が働かないことにして一松は素直に顔を緩ませる。
「夜ならいいの?」
「悪いなんて言ったことねぇだろ!」
 バタン。大きな音がしてドアが閉まった。
 ああ、ぼくのいとしいひとは今日もかわいいなあ。



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