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□□+テイルズオブジアビスより+
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不意に目の前をよぎった何かに、目を瞬く。
緩慢な動作で首をめぐらせて見れば、それはちいさな花びら。
「こんなところまで、流されてきたんだな……」
呟く声は小さく、眠るチーグルの仔を起こさないほど微かに。
長い間投げ出していた手を手繰り寄せ、ゆるゆるとそれに触れようとして。
どうしてか、いちまいの花びらに触れることすら出来ない自分に気付く。
汚れているから、穢れているから。
こんなに綺麗なモノに触れる資格なんて、きっとない。
ゆっくりとかえした手のひらに、赤い幻まで見えそうで。
それまでずっとそうしていたように、ぽすんと手を膝に投げ出して。
ただただ、朝へと移り変わる時を待つ、夜の闇だけを眺めていた。
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