(ネッパー×ベルガ)




なあ。なあ。と含み笑いをしながら名前を呼ばれる。
何だ一体と特になんの考えもなしに振り返ると、そこには予想通りにニヤニヤ笑うネッパーがいて。
なんだと口を開きかけた途端、胸倉を勢いよく掴まれて強引に口づけられた。
彼が強引なのはいつもの事だし、考えが読めない事ももはや当たり前の事だ。
胸倉をしっかりと掴まれて逃げられないようにされては抵抗の余地もなく、別に嫌という訳でもなかったので大人しくそれを受け入れる。

が、ベルガはこのとき失念していた。
口づける前に、彼がにやりと笑っていたことを。


「……っ…ん…ぐっ…!?」


歯列を割って無理矢理ねじ込まれた物に驚き、肩が跳ねる。
ネッパーがにやりと笑うのがよくわかった。
実際、解放された時に見た彼の顔は予想していた通りにニヤニヤとした笑みを浮かべていた。
ああ。これを、押し付けたかったのか。

「どうよ」
「………からい」
「ジンジャー味だとよ。不味いからアンタにやるよ」
「……………」

ケタケタと楽しそうに笑う彼に思わず閉口する。
ジンジャー味と称するその押し付けられた雨は、ピリピリする辛さと熱さをもってしてベルガの口内を蹂躙する。
吐き出すのももったいない気がして、実に緩慢な動作で飴を転がしていく。
それを楽しそうに眺める彼。

「耐えらんねぇようになったら、引き受けてやるよ」

ケタリと笑う彼の本当の目的は、どうやらそれらしかった。




毒入りキャンディーで口付け




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