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ナルト再録文です

『CRIMSON』

by,石礫


(※1部~2部の間ぐらいの時間設定。昔書いた物なので…設定とかね…)

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「ただ、閉じた輪の中で…朽ちて行くのを待つ…血継限界を守るとは、そう言うものです」
「何が言いたい訳?…うちはイタチ君」
「平均化した血は群れを弱体化させ…
 我が一族さえも…いずれは、歴史の中で消え去っていくんです
  …それなのに、彼等は、うちはの血と言う器…うちはの一族と言う器に今だ固執している」
「規格外のオレには、君ら…うちはのお家事情は関係無い話でしょ?」
「同時代であの力を持つのは…その規格外の…ですよね」

「……誰を殺した?」
「兄の様に慕っていた人を」
「…力を得る為?…それとも……」
「さあ…どうでしょうか。…言った所で、あなたには納得出来ない理由とも…言えますけれど」
「そりゃー…確かに、他人の考えなんて、わかりゃあしないけどね」
「オレにしてみれば…、あなたが…あえて、得た力を封じているほうが疑問です」
「力と言う魔物に魅入られるなんて…ゴメンだと、思っただけだよ」
「オレには…カカシさんが逃げてる様にしか見えませんが」
「………言うねぇ」

「カカシさん…オレは思うんですよ…
 永い時の中で、器が無に還るのを、ただ待つだけなら…いっそ、壊れてしまえと」

そう呟いたイタチの瞳に暗い影が落ちた…彼は発した言葉は、すぐに現実となったのだ
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万華鏡写輪眼という力を持つ者と、その力を持たぬ者の差を見せつけておいて
オレを生かした理由(わけ)は『何故に、得た力を使わないのか』という、
あの時と同じ問いだと思えた

使わない力など、無いのと同じ事だ。…そう、実力で示されたのだ

確かに、アレと戦う事が出来るのは…同じ力でだけ、そんな事、わかりきっている

昔と変わらず弱いままで居るオレは、あの子に守られるばかりで…
逆に、あの子の枷を増やしてしまうだけなのだ

弱いのは、この力を恐れ…自らを過去に縛りつけたままで居る自分自身

負より生み出された力でも、それに守る力があるならば、己に科した禁を破ろう

例え、それで、自らが滅びる事になっても
大切な仲間達を守る力になるのならば、この力だって飼い慣らしてみせる。

…それが、力に打ち勝つと言う事だ

FIN
後書き:……カカイタじゃありませんから…一応…根本はカカナル?←それっぽく無いかも(ー△ー;)



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