「ねぇねぇブレダ少尉、ハボックが朝からずっとハニワみたいな顔してるんだけど、何かあったの?」
「振られたんですって」
「え、また?!」
「『また』って言ってやらないでくださいよ…」
「え、え、だって私が赴任してきてまだ3カ月だけど、もう3人ぐらい振られてない?月イチペースよ?」
「そうなんですけどね…ちなみに大佐はその間、5~6倍の人数とデートしてるんですが」
「え、うん?」


「俺が調べたところによると…ハボックが振られた3人は、例外なく大佐とデートした後にハボックを振っています」
「……」


「あー暑い…今戻った…」
「この人でなしー!」
「は?」
「人の彼女を寝取るなんてろくな死に方しませんよ!」
「おい、何の話だ…」
「ハボックが振られ続けている話です」
「あー…。いや待て寝取るって何だ。寝てはいないぞ。デートしただけだ。」
「信用できませんっ!ブレダ少尉も何か言ってやって!」
「うーん確かに一回デートしただけで本命の彼氏を振るってなかなかですよねぇ。『ロイさんとの熱い一夜が忘れられないの…』みたいなやつじゃないんすか、実際!」
「不潔!」
「違うと言ってるだろーが!まったくそんなことを言ってるからダメなんだ」
「どういうこと?」


「身体を重ねて女性を満足させるのは当たり前だろう。それ以外でも満足させる技量がないと、私みたいな男に勝てず一生振られ続けることになるぞ。」


「(…これは…ハボックに呪いをかけたってことであってる?)」
「(やめてくださいよ…)」


「とにかく!ハボックの彼女を遊び半分で掠め取るのはやめてくださいっ!」
「掠め取るとは失礼な。そもそも私から誘ったわけではない。」
「ほんとタチ悪いなーもー…」
「君が恋人になってくれたら、他の女性とはデートしないんだけどな」
「?!」


「(中佐!今しれっと告白されてましたよ?!)」
「(あれは告白って言わないから!誰それ構わず口説いてるだけだから!)」
「(あ、なるほど…)」


「考えてくれるかい?」
「やです!」
「それは残念だな…でも諦めないよ」


「(うっわー…この笑顔で女性が一発で落ちるわけですね!勉強になります!出来る気しないけど!)」
「(…勉強しなくていいっ!)」



「君だったら両方とも満足させられる自信があるんだがな、心も身体も。」



「(…中佐、めっちゃ顔赤いっす)」
「(だって…)」
「(今のは完全にベッドのお誘いでしたね)」


「…という感じで口説くと、大抵の女性はそうやって顔を赤くして俯く。」
「さいっっっってーーーーー!!!!!」
「あ、あ、気持ちはわかりますが上官にグーパンはまずいです、落ち着いて落ち着いて」


「…が、君以外の女性にはこんなことは言わないけどな」
「もういいっ!」


ばたん。


「…あーあ、また怒らせるようなこと言って」
「ふふ、本当に可愛いな彼女は」
「本気ならちゃんと口説いたらいいじゃないですか」
「口説きたいんだがな、怒った顔が可愛くてつい怒らせてしまう」
「難儀ですね…」
「全部、本心なんだけどな」



不器用で愛すべき人々をめぐる、そんなとある昼下がりの司令部。



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