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1セイフェイ(桃ピカ)
2アイメル(漬物)
3シィリス(その守護)



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*3シィリス(その守護)

「スパークリングデイズ」





 彼女と出会ったのは今から約半年前だ。
 三大王国と名高いアミルフィ王国の現国王の六番目の娘で、初めて会ったのは図書館だった。アミルフィの図書館は世界で一番大きく有名な図書館と言われ、連日多くの人で賑わっている。
 そんな中、彼女はひときわ目を引いた。変装していて帽子を目深に被っているのにも関わらず、俺が最初に思ったことは――。
 よし、連れて帰ろう。
 拉致する気満々だった。
 そして数週間後めでたく(建物のいくつかを爆破しリスネルの結婚式を台無しにした挙句)リスネルを辺境の国ディガルドに連れて帰ることに成功したのだった。
「暑いな……」
 午後、仕事部屋。リスネルが来てからは俺が仕事をさぼる率は急減した。というより、急減させられた。
 彼女は根が真面目なのだ。
 まあ、リスネルがそこに居てくれるなら、俺は全然かまわないわけだけど。
 書類に羽ペンを滑らせるリスネルの背中に腕を伸ばし、そのまま抱きついた。
「今仕事してるんだけどなぁ、シィくん?」
「かまってよ」
 わざと小さい子に言い聞かせるような言い方をするリスネルに、わざとわがままで返すと彼女はくすくすと笑った。
 クロスはこっちを尻目でだけ確認したが、なんだいつものことかとすぐに目をそらす。
 クロスが目をはずした瞬間、いや、クロスが見ていても全く気にしないのだが――リスネルの顎に指を伸ばした。頬に触れるだけのキスをすると、リスネルはくすぐったそうに肩をふるわせて羽ペンをインク瓶に付けた。
 そのまま俺の後頭部に手を当てがって、今度は唇を重ねた。
「もう見飽きましたね」
 ハッ、とクロスが笑う。その様子がなんだかとても面白く、からかってやりたかったので、リスネルの腿に指を滑らせる。
 するとさすがのクロスも、
「ここで盛らないでください! しかも昼ですから! やめてください!」
 リスネルも俺と同じ考えのようで、
「ゴムはあるかしら」
「寝室のランプの横かな」
「あら、今わたしのこの机にも未開封三個入りのやつがあるわよ」
「リスネルが魅力的すぎて三個じゃ足りないな」
 べしーん、と音がするので振り向くと、クロスが真っ赤で机を叩いて立ち上がっていた。
「輪ゴムの話だよ?」
「輪ゴムの話よ?」
 くすくすと笑いながらそう言うと、クロスはますます顔を赤くさせて、
「シィ様とリスネル様のばかーッ!」
 より一層、仕事に励んでいた。






 








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