二日酔いの翌朝。



 のだめにたたき起こされた。



 せっかくの音楽祭なのだから、楽しみましょうと言われる。



 重い頭を抱えて起き上がってみれば、朝の光が昨夜までのおかしな雰囲気をすっかり消し去っていた。



 俺たちは、今までと同じ関係のまま。














 フェニール・エチル・アミン 4













 シャワーを浴び、腹が減ったとうるさいのだめを連れて、カフェで簡単な朝食をとる。



 「お前本当に……昨日なにもしてねーだろうな?」



 「なんなんデスか、その台詞。

 そゆのって、普通は女の子が言うもんじゃないデスかね?」



 「普通はな? お前、普通じゃねーだろ」



 「ヒドイ。俺様……カズオ……」



 いつも通りの俺たちの会話。



 うん、大丈夫だ……って、何がだ。



 それに、安心したというより、なんだか肩透かしをくらったような……。



 いや、これでいい。もうこれ以上考えるな、千秋真一。



 最後に……片平さんの指揮は見たい。



 のだめの言うとおり、せめて残りの時間、楽しもう。



 片平さんの指揮には……驚いた。



 地味目の、ごく一般的な日本人だと思っていたのに。



 片平さんがジャンプするたび、観客が楽しそうに歓声を上げる。



 そしてもちろん、隣に座るコイツも。



 すごく楽しそうに……。



 俺もこんなふうに、コイツを喜ばせたかったな。



 だから、ファイナリストに選ばれて、協奏曲をコイツに選ばせようと思ったのは、その罪滅ぼしっていうか……。



 カフェで、観客から声をかけてもらって嬉しかったから。



 ちょっとした気まぐれだ、きっと。



 もう一泊、俺の部屋に泊めてやるのも、別にこれといった特別の理由なんかなくて……。



 俺……何いろいろ自分にいいわけしてんだ?



 明日から本選。余計なことを考えている暇はない。



 今度こそ、楽しもう。









------- to be continued---








なんだか、原作なぞるだけのお話でめんぼくないorz
何しろ、無自覚な人なので……と、千秋のせいにしてみる(笑)


芒果布甸/Mango pudding
今後ともご愛顧のほどよろしくお願いします。


香水(ひょんそい)




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