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以下のSSは、下タイトル作品のオマケ短編(本編→https://estar.jp/novels/26242145)となります♪
(別作品からこられたかたはなんのこっちゃですみません。。。)


*婚約者に見捨てられた悪役令嬢は世界の終わりにお茶を飲む*


【悪役令嬢のさいご】

 い、たい……

 魔王のけはいは……ない。
 倒した、ようね……

 とっても明るい、わ。
 空が、あおい。

 そらって、こんなに綺麗な色だったの、ね。

 レクトとの約束、守れて……よかった……

 わたし、しぬの?
 だけど、なぜ、かしら? ぜんぜん、こわくない、わ。

 心が、とってもすっきりしてる。
 旅のあいだ、ぽっかりあいていた心のあなが、みたされて、る。

 初めて、じぶんがしたこと、に、満足、しているんだわ。

 だけど、ひとつだけ……ひとつだけ、心残りが……

 ルージャンとの約束を、まもれそうに、ない。
 かえる魔力も、たいりょくも、残っていない。

 ふ、ふっ……あくやく、れいじょうなのに、わたしが、伝え、たい言葉は……つたえ、られなかった。

 ごめんなさい。
 ごめんな、さい。

 手先が冷たい。
 明るいはずな、のに、目の前が、見えなくなって、き、て――

 …………
 …………

 ルージャン……どうしてここに……

 これは、ゆめ?
 ふふっ、そうね。わたし、しぬまぎわに、夢をみているのね。

 だってほらっ……別れたときよりも、歳をとってるきがする、もの……

 ゆめ、でも、いい、わ。

 じゅうぶん、よ――
 

 ねえ、ルージャン……
 こんどはちゃんと、きいて。

 わたし……わたし、ね、

 あなたの、


 こと




 が――


 <了>




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