「ウッチー」


 やっと下準備が終わった昼休み、明るく元気な声が職場に響いた。
 下準備がかなり疲れて、昼飯どころじゃなくて、ぐてーっと倒れてたから、最初、自分が呼ばれた
なんて気が付かなくて、あー、先輩の彼女でも来たのかな、なんて思ってた。
 先輩にお前の彼女じゃねえの?って言われるまで気が付かなかった。
 職場の入り口で、彼女が手振って立ってるもんだから、俺も本当に驚いた。


「おい、何してんだよ!」


 先輩達や棟梁の好奇の目に晒されるのが恥ずかしかったから、彼女を物陰に引っ張っていってから、
そう尋ねた。
 すると、彼女は暢気に笑って青いバンダナに包まれた何かを差し出した。


「何?」

「お弁当。隠し味は愛だったりして」


 予想外の差し入れにめちゃくちゃ嬉しくて、すぐさま彼女を抱き締めた。
 先輩達に見せるのも勿体無いから、今此処で彼女と2人で食べてしまおうか。
 昼休みはまだ始まったばかりだ。



----------------------------------------------------


拍手、有難う御座いました!
励みになってます!!



ついでに一言あればどうぞ(拍手だけでも送れます)

あと1000文字。