拍手ありがとうございました! お礼小話は書き下ろしのヴィク勇で、結婚式で互いの選んだ衣装を着せたいヴィクトルのお話です。 細かいことは無しにした、ただ二人でラブラブさせたかっただけのお話です。 素敵なダーリン 勇利が世界選手権で金メダルを獲得した春、勇利とヴィクトルは結婚式をする事になった。 バルセロナでヴィクトルが発した言葉がまさか現実になるなんて。 現実を受け止めきれないと思いつつも、幸せで堪らなくて、勇利は地に足が着かず、ふわふわと毎日を過ごしていた。 「結婚式で着る衣装は、お互い選びっこしようか」 ヴィクトルがそう言い出したのは、式がひと月後に迫った日だった。 「お互い?」 「そう、俺は勇利のを、勇利は俺の着る衣装を選ぶ。お互い着て欲しいと思うものをね」 素敵な案だろう?そう甘く微笑んだヴィクトルに、勇利は頷きかけて固まった。 とても魅力的だ。 しかし勇利はこの案に頷けない。 おかしな顔で急に動作を止めた勇利に、ヴィクトルは首を傾げながら眺めていたが、また何か考えていると彼の表情から読み取ると、両手でそっと頬を捕まえて、柔く微笑んだ。 「どうしたの?」 「ヴィクトル・・・。その案、とっても素敵だけど、僕には無理かも」 「え?」 ヴィクトルは驚いて目を瞬かせた。 ヴィクトルに好きな衣装を着せられるこんな機会を、まさか勇利が断るとは思っていなかったのだ。 「素敵とは思ってくれてるんだよね?どうして駄目なの?」 「ぅぅ、それは・・・」 勇利はヴィクトルから視線を反らしながら、少し情けなさそうに眉を下げた。 あまり良い事を考えていない時の顔だ。 ヴィクトルは根気強く勇利が口を開くのを待った。 「あの、ね」 「うん」 「僕、センス無いって、ヴィクトル知ってるでしょ?」 「え?・・・あぁ、そうだったね」 それがどうしたのと言うように勇利を見つめるヴィクトルに、勇利が察してよと言いたげに少し睨んた。 「センス無い僕の選んだものを、こんな日に、しかもヴィクトルに着せる訳にはいかないの」 「え、そんな理由?」 「大事な事だよ!」 勇利はヴィクトルの大きな手のひらの中で、頬をぷぅと膨らませた。 勇利だってこんな素敵な機会、自ら棒に振る様な事は言いたくないのだ。 そんな表情を見て、ヴィクトルは大変楽しげに、愉快そうに笑みを浮かべ、愛しくて堪らないと膨らんだ頬を撫でた。 「俺、多少の事ではダサくならないよ」 「知ってるよ」 「なら大丈夫だろ?」 「完璧なヴィクトルが見たいの!」 「俺ならどんな衣装でも完璧に着こなすけど?」 「その中でも全て抜かりなく、最高がいいの。わかってよ・・・」 きっと勇利はこのハレの日に素敵なヴィクトルをもっと最高な彼でいて欲しいのだ。 そしてたくさん、本当にたくさん撮るだろう写真の為にも。 それは何となく、予想出来た。 しかしヴィクトルにとっても、この日は特別な日にしたいのだ。 「勇利の言いたい事、少し分かるけどさ。でも勇利が選ばなきゃ、多分最高の俺にはならないよ?」 「そんな訳ないよ・・・」 「いやいや、俺、それは自信があるな」 「なんで?」 意味わかんないと少し拗ねながら首を傾げる勇利にチュ、とキスをしてヴィクトルは笑った。 「俺、知らない人の選んだ衣装なら、多分モデルの時みたいな営業スマイルになるよ」 「へ?」 「だって、いつもと変わらないじゃないか」 そんな事は無い。 勇利との結婚式だ。 それはもう幸せいっぱいの笑顔になるのは間違いないが、ヴィクトルは少し鎌をかけた。 勇利がヴィクトルを想い、悩んで選んだ衣装を着たかった。 そうすればもっともっと、幸せな気持ちになると確信していたから。 「ね、勇利。お願い」 「うぅ・・・」 「デザイナーが作った衣装だもの。そんな気にするほど変なものはないよ」 「そうだろう、けど・・・」 「勇利は俺が選んだのを着るんだろ?」 「うん、もちろん」 「勇利には俺が選ぶのに、俺には選んでくれないの?」 「それは・・・」 グラグラと勇利が揺れている。 もう一押しだ。 「俺、それは寂しいよ」 「っ、・・・ヴィクトル、ごめん、僕、」 「うん」 「が、頑張ってみる、よ」 「うん!」 「でも、変なの選んじゃったら、ごめんね・・・?」 「うん、嬉しいよ、勇利!」 満面の笑みで勇利を抱きしめるヴィクトルに、勇利も不安げな表情から笑みが浮かび始めた。 こうして衣装の予約締切日である十日後へ向けて、勇利の大いなる難問へのチャレンジが始まったのだった。 「これ・・・も、素敵だけど、こっちもヴィクトルの髪の色に似てて素敵かも。あ、それだと霞んじゃう?もっとはっきりした色のがいい?でも白も素敵だよね?あ、でも鮮やかな色も似合うし・・・。ぅぅ、分かんないよう・・・」 ここ数日勇利は時間が空けば、自室のローテーブルにたくさんのカタログを並べ、それを捲っては付箋をつけて、ヴィクトルが着ているのを想像して悶えて、それを繰り返しながら悩んでうなり続けていた。 ヴィクトルに似合うもの。 彼ならここにあるもの全て素敵に着こなすだろうけれど、その中でも一番素敵なものはどれだろう。 ジャケットの色は白?グレーシルバー?それともネイビー?深い色も淡い色も素敵だ。 頭の中ではもうずっと、ヴィクトルが着せ替え人形よろしく、色々着替えて笑っている。 そのいずれも素敵で勇利は良いと思ったし、着て欲しいと思った。 一つになんか絞れない。 もういっその事全部着て欲しい。 捲って、悩んで、戻って、捲って。 ヴィクトルに素敵になって貰いたい。 その一心で真剣に必死に悩む勇利の背中からは、なかなか決められない重たい空気が流れ出ていた。 (予想してたけど、勇利、物凄く悩んでる) 淹れたてのコーヒーを届けようとドアをノックしたが反応がなく、その背を覗き見てヴィクトルはそっと扉を閉めた。 悩み事に夢中で勇利には控えめなノックは聞こえていない。 ヴィクトルにとってもこの衣装選びは大変だったが、それ以上にとても楽しかった。 しかし勇利は悩みすぎて何だか辛そうだ。 楽しいと思ってくれているだろうか? (こんなに悩ませるなんて、悪い事をしたかな) そう思いながらも自分の為にこんなに悩んでくれる勇利が嬉しい。 自分を想って悩んでくれる時間が、一生懸命考えてくれる勇利が愛おしくて堪らない。 不謹慎だが口許が少し緩んだ。 ヴィクトルがダサくなるとか勇利は言っていたけれど、きっと素敵な衣装が着れるとヴィクトルは確信している。 カレンダーの日付を追った瞳はそっと細められて、幸せそうな笑い皺が一つ刻まれていた。 そして締切の当日、勇利は漸く衣装を一つ、予約したのだった。 結婚式当日。 まだ陽が登りきらない朝、二人は一緒に会場へ向かい、ロビーで別れた。 二人それぞれのブライズルームを準備しているからだ。 これもヴィクトルの案で、選んでもらった衣装に対面する事と、選んだ衣装に身を包んだ相手に会う二つのサプライズを楽しもうという意図だった。 まずは勇利の選んだ衣装はどんなものかなと、ワクワクしながらヴィクトルは自分用に準備された部屋の扉を開けた。 中には笑顔のスタイリストと、朝日を浴びた衣装が待ちわびていた。 「わぁお。そうきたか」 そこにあったのは、真っ黒のタキシード。 ヴィクトルはジャケットを手に取ると、その生地の滑らかさに笑みを浮かべる。 ベルベットを生地に使ったそれは、滑らかな光沢に包まれていて、形は伝統的なものだがラインがとても優雅で美しい。 ベルベットという生地のおかげで若干厚手に見え、重厚感と威厳も溢れている。 パンツはチャコールグレーで型にはまり過ぎないのもヴィクトルは気に入った。 「意外だな、勇利はグレー系かホワイトを持ってくるかと思ってた」 「美しいデザインですね。それなのにシンプルな定番の形だから、貴方自身をとても引き立てる」 「ふふ、俺の事をたくさん考えてくれていたからね」 どんなデザインでもヴィクトルは嬉しかった、それは間違いない。 しかしスタイリストの言う通りヴィクトルを引き立てる為のこの衣装は、「飾らなくても貴方のままでいい」と言われているような気がして、ヴィクトルの笑顔をより一層輝かせたのだった。 一方、勇利も自分に充てられた部屋へ向かっていた。扉の前で一度深呼吸して、控えめなノックをすると、中から少し年配の声が聞こえた。 「失礼、します・・・」 「お待ちしていましたよ、カツキ様」 「あれ、貴方は・・・」 「ニキフォロフ様にご贔屓頂いています店の者です。ご無沙汰しております。本日はおめでとうございます」 後ろへ流したグレーの髪とたっぷりの口ひげ、そしてとても品の良いスーツに身を包んだこの人を、勇利は知っていた。 ヴィクトルに連れられて何度か行った、サンクトペテルブルクのスーツ店のテーラーだ。 「ご無沙汰しています。あれ、今日は・・・?」 「はい、ニキフォロフ様から承りました、カツキ様のタキシードをお持ちしました」 「え?」 この店はオーダーメイドスーツ専門店だ。 その人がお持ちしましたということは? 「えっ、もしかして、」 「はい」 「ヴィクトル、僕のタキシード、作ったの!?」 「仰る通りでございます」 ニコリと髭を揺らして笑った彼に、勇利はとても笑みを返せなかった。 彼はもう一度勇利に微笑んで、まだ入り口に居る勇利を奥まで導いた。 促されるままに奥へ進み、大きな鏡の横に煌めくものを見つけた勇利は、思わず声を上げた。 「わぁ・・・!」 そこにあったものは、まるで新婦のウエディングドレスの様に輝く、淡いアイボリーのタキシードだった。 「きれい・・・」 瞳を煌めかせながら呆然と見上げる勇利に、彼は笑みを深めながら、そっと背後から勇利の上着に手をかけた。 「上着をお預かりします。・・・素敵でしょう?」 「はい・・・」 「ニキフォロフ様がデザインされたそうですよ」 「え?!」 驚いて振り返った勇利に、彼は大きく頷いた。 「うそ・・・」 もう一度勇利は目の前のタキシードを見上げた。 アイボリーの生地は光を受けて煌めく生地で、形は定番に近くいものだが、細身のジャケットの腰から下はAラインのドレスのようにふわりと柔らかい印象だった。 派手さは無い。 だが目が離せない美しさだった。 「さぁ、ご準備を。ニキフォロフ様をお待たせしますよ」 「あ、はい!」 鏡の前へ促され慌てて準備を始めた勇利を、テーラーの彼は微笑ましく見守っていた。 勇利のタキシードは彼の体に吸い付くようにピタリと合った。 さすがはオーダーメイドですねと笑う勇利に、テーラーはありがとうございますと礼を返しながら、ヴィクトルがオーダーに来た日の事を思い出していた。 ヴィクトルがテーラーの元に現れたのは、この日より半月ほど前だった。 少し無茶なお願いだけど、そう前置いた彼は、ある一枚の紙をテーラーに手渡した。 「これは?」 「うん、俺のパートナーが式で着る衣装なんだけど、君に作って貰いたくて」 これまで様々な噂の絶えなかったヴィクトル・ニキフォロフがついにパートナーを決めたのか、彼は驚きと喜びと共にデザイン画を見つめた。 それはウエディングドレスではなく、タキシードで彼の予感は正しかった事を確信づけた。 時折連れてくる彼の弟子、カツキという青年のものだろう。 もしヴィクトルが相手を選ぶなら彼のだろうと、二人の様子から予感はしていた。 だからテーラーを驚かせたのは、相手の話ではなかった。 「それは前に一緒に来た勝生勇利のものなんだ。それを十日で作ってもらいたい」 「十日?」 「うん、無茶は承知の上で、頼む」 軽く頭を下げたヴィクトルに彼は大変驚いた。 ロシアでは頭を下げる習慣がない上に、相手はあのヴィクトルだ。 「いやいや、頭を上げてください!どうにかしてみますから!」 「本当に?」 「他ならぬ貴方からの頼みですから」 溜息混じりの少し諦めた様な声は、ヴィクトルの無茶をこれまで何度か受けた時からの癖だ。 こんな癖も他にはなかなか見せることは無い。 間違いなく断るからだ。 「しかし頭を下げるなんてどうしたんですか。またこんな急な納期は貴方には珍しいです」 そう言うと、ヴィクトルは少し苦笑混じりにはにかんだ。 困らせている自覚はあるが、何かとても楽しく嬉しそうに見えた。 「うん、お互いの選んだ衣装をね、着ようって話になって、今日まで悩んでたんだ」 「そんなに素敵なデザインがあったんですか」 「いや、俺が書いたんだよ、それ」 「え!?」 ヴィクトルが悩んで答えが出ない程のデザインがいくつかあったのかと思ったが、答えはまた想定外で彼は強かに驚いた。 それではこれは、これまでスケートの衣装も自分ではデザインしたことの無かった彼の、初デザインではないか? 「そんな訳で慣れないことをしたから、君にしわ寄せがきたんだけど・・・。引き受けてくれるかい?」 初デザインと言いながら、なんと素晴らしい衣装なのか。 彼は大きな高揚感と共にしっかりと頷いた。 「それならカツキ様の採寸を早速お願いしたいのですが・・・」 「あぁ、それなら俺が把握してるよ」 そう言ってヴィクトルは両手で輪っかを作った。 「これが腰サイズ」 「え?」 「ほら、測って」 「え?あ、はい」 「これが肩幅」 「はぁ・・・」 「項から腰骨まではこれだけ」 「・・・」 「股下は・・・」 「以前作ったサイズを持って参りますね!」 「え?まぁいいけど、今の彼のサイズはこれだよ」 笑いながらそう言ったヴィクトルに、テーラーは居た堪れず奥の事務所へ勇利のサイズを取りに向かった。 そしてそこにあった数字が先程ヴィクトルの示したものとほぼ同じで、彼は驚愕と呆れと何やら砂糖を吐き出したような胸焼けを感じたのだった。 そんな事を彼は思い出しながら、この青年を変身させるヴィクトル・ニキフォロフのサプライズに自分も参加したと思うと、この十日間の苦労が少し楽しかった様に感じられた。 こんなにすごい惚気に当てられることもなかなか無い。 「ふふ・・・」 「え?どうかしましたか?」 「いいえ、失礼しました。カツキ様はニキフォロフ様に本当に愛されてらっしゃるなと、思っていたのです」 テーラーは勇利の着付けを行いながらそう言うと、勇利は顔を真っ赤にして肩を跳ねさせた。 「ど、ど、な、なんで、そんな・・・」 動揺と照れと、僅かに浮かぶ喜びを、テーラーの彼は勇利の表情に見た。 可愛らしい人だ、ヴィクトルが骨抜きになるのもわかる気がした。 「カツキ様に本当にぴったりで、よくお似合いですから」 この衣装は本当に勇利によく似合っていた。 君は自分が思う以上にこんなに素敵なんだよと、彼の声が聞こえるほどに。 「あ、ありがとうございます」 今度こそ嬉しそうに笑った勇利に、彼は作業の手を早めた。 早く待ち人へ会わせてあげられるように。 勇利の準備が整ったと連絡があって、ヴィクトルは彼のブライズルームに向かった。 いつも優雅に歩く彼には珍しく、少し焦った様な早足だ。 漸く部屋の前にたどり着くと、踊る胸をそっと抑えて一度深呼吸した彼は、三度扉をノックした。 「はい」 少し緊張した返事が聞こえて、ヴィクトルはそっと扉を開けた。 大きな窓の傍に優しげなアイボリーに包まれた勇利は、日の光を浴びて煌めいて見えた。 ゆっくりと足を進めるヴィクトルに、勇利も大きな瞳を瞬き彼を見つめ、そして頬を淡く染めた。 眩しそうに幸せそうに微笑んで、大きな瞳は細められてゆく。 「勇利・・・」 「ヴィクトル・・・」 「あぁ、勇利。似合っているよ、こんなに美しくなるなんて」 「貴方も本当に素敵で、僕、まっすぐ顔が見れないよ・・・」 「可愛いことを言うね。でも本当に勇利の選んでくれたタキシード、素晴らしいよ」 勇利の元までたどり着いたヴィクトルも陽の光を浴びて、銀の髪とアイスブルーがキラキラと輝いていた。 ベルベットのタキシードもその光沢を存分に発揮している。 彼の白い肌と銀糸が漆黒のタキシードに映えて美しかった。 そんな彼にそっと頬に手を添えられて、勇利の頬は益々染まるばかりだ。 「たくさん悩んで・・・どれを着てもヴィクトルは素敵だけど、でも一番素敵なのは貴方自身だから。貴方を引き立ててくれるものを、選んでみた」 「うん」 「いつも着てるブランドが着やすいかなって、そこにしたんだけど、変わり映えしないね。ごめんね・・・?」 「とんでもないさ、着心地も良くて最高に素敵な衣装だよ!」 ありがとう、とヴィクトルは勇利に口付けた。 勇利は少し恥ずかしげに、しかしとてもホッとしたように頬を綻ばせて微笑んだ。 「ヴィクトルはこんな素敵なの、作ってくれたの?しかもヴィクトルのデザインって、僕、びっくりしたんだけど!」 「無かったんだよ、既製品で俺が勇利に着せたいものが。でもどうしてもそのデザインを着て欲しくて、慣れないことをやってみたんだ。テーラーの彼には無理言ってしまったけどね」 少し苦笑して、ヴィクトルはもう一度勇利をゆっくりと見つめた。 象牙色の彼の肌にこの生地はとてもよく合った。 自分のセンスを褒めたいと思った事は初めてかもしれない。 「勇利はこんなに素敵な人なんだよ。勇利自身がそれを分かってなくても、俺がよく知ってる。俺の美しい勇利を自慢したかったんだ」 「なにそれ、なんか本当に・・・」 「惚気かい?」 「うん、僕も同じ気持ちだけど」 ふふ、と悪戯っぽく笑った勇利が、今度はヴィクトルにキスをした。 「素敵だよ、僕のダーリン」 「わぁ、先越されたな。君も最高に素敵だよ、俺の可愛いダーリン」 見つめあってそっとキスして、深めたいそれを二人でぐっと我慢して終えると、そこには最高に幸せそうな互いの笑顔。 これから、末永くよろしく そう囁きあって、彼等の幸せな日々は幕を開けたのだった。 |
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