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【ランダム拍手用連載小話:計4話】
・夏休みの会話 ver.おお振り:泉孝介
・夏休みの会話 ver.庭球:越前リョーマ
・夏休みの会話 ver.笛!:椎名翼
・夏休みの会話 ver.復活:雲雀恭弥
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夏休みの会話 ver.笛!:椎名翼
「翼ー…もう休憩しようよー…」
「まだ始まって10分しか経ってねぇよ」
「えええ!嘘ー!暑いよー!もうやだー!なんで私だけー?!」
「うるさい!そんだけ叫ぶ体力あるなら動けよ!」
どうして私が部室の倉庫整理なんて…。 いや、マネージャーの仕事の一つだとは分かっているけども。
「皆でやろうよ!休みの日に二人でやる量じゃないよ!翼!」
「部活の日は、こんなことで時間使いたくない。それにお前、どうせ今日も暇だったんだろ」
「暇なんて聞き捨てならないよ。翼。私には悪魔の手先から世界を救う役目が…」
「あ。そこのボールそっちな」
「スルー?!」
私は、翼に言われた通りにボールを籠の中にしまう。
「それお前が買ってたゲームの話だろ。直樹もだけど、あんな単純のロールプレイングゲームのどこが面白いんだよ」
「単純じゃないよ!神殿への道を解明するのだって結構難しいんだから!」
「は?序盤からヒント言いまくってるんだから全部当てはめて除外していけば道なんてすぐ分かるだろ」
「でも会話は一度きりだから、全部覚えてないと消去法は使えない……って、あれ?もしかして翼もやったの?あのゲーム」
「あー…直樹が買った奴だけどな。詰まってるとか言い出してたから、暇つぶしに借りた」
「それで…まさかクリアしたの?もう?」
「3時間で全部終わったけど」
「え…ええええ!」
私、すでに3日経つけど終わってないんだけど?! だけどそうだ…。我が幼馴染みは、サッカーが上手いという以前に、頭脳に関しては天才なんだった。 ということを改めて思い出す。
「なんか…なんか悔しいー!」
「ほら、手動かす!」
「神様、理不尽!絶対理不尽ー!」
ぎゃあぎゃあと叫ぶ私に、翼が「うるさい!」と言いながら私の頭をグーの拳で殴る。
ゴンッ!という鈍い音が響いた。
「痛いー!」
「ちゃんと働くなら、帰りにジュースくらい奢ってやるよ」
にっこりとした翼の微笑みが、恐怖に感じる…。
「は、はい…」
翼から感じる圧力に、私は為す術なく頷いた。
「お、終わった…」
「ご苦労様」
数時間掛けてようやく倉庫の掃除が終わった…。
翼は殆ど指示だけで、私が一人でやったようなものなのがまた腹が立つのだが…。 そんな不当性を訴えても、通るわけがない。その上、なによりも疲れた。言い返す元気すら無い。
「ほら」
「ん…?」
なに…と思うと、座り込む私の頭に冷たいペットボトルがコツンと音を立てて乗っかる。
「奢ってやるって言ったろ。飲めよ」
「あ、ありがと…あ。リンゴジュースだ」
翼から受け取ったリンゴジュースの蓋を空けて口をつける。
「ぷ、はぁー!生き返るー!」
「はいはい」
口に広がる潤いで、私は顔をほころばせる。 そんな私に向かって翼が手を伸ばす。
「緊張感のない顔」
私の頬に翼の手が触れる。可笑しそうに笑いながらそういう翼に、思わずドキンと胸が高鳴る。
「(あ、あれ?なんか…なんか…変な感じ…)」
至近距離で翼と目が合う。すると翼がこつんと額をつけて顔を近付ける。
「……無防備すぎ」
「え…っ!」
そう聞こえたと思うと、ふにっと翼に鼻を手で摘ままれた。
「ちょっと!翼!なにすんの?!」
翼に掴まれていた鼻を痛いというように私は手で抑える。
「ちょっとくらい警戒しろよ!お前は!状況わかってんの?!」
「はぁあ?なんの話?そして翼、なに怒ってんの?」
「……もういい。お前にそういう発想がまるでないのがよくわかった」
「え?」
翼は、「終わったから帰るぞ」といい私から背を向けて倉庫を出ようとする。
「あ。え!?ま、待って!翼!」
「(あの馬鹿!ちょっとくらい危機感持てよな!あれだと簡単に奪えるだろうが…!)」
慌てて翼の背中を追いかけるも、ぎゅっと拳を強く握りしめる翼が肩を震わせてなにかを怒っているということが分かる…。
その理由を聞きたいけど、聞けない恐怖に私は恐る恐る「つ、翼…?」と翼の手を握る。
「っ!」
「え…」
翼の頬が一瞬赤く染まったように感じて、思わず呆気にとられて見ていたものの、 すぐにそれは私の勘違いだったということが分かる。
「…今度やると絞め殺す」
「うぇ!?」
睨まれた瞳とその言葉で私は、パッと手を離すも、再び翼に手を取られる。
「わ、わっ!翼!歩くの速い!転ける!転けるから!」
「遅い!あ、そうだ。明日さ、備品の借用書貰って書いといて。リストアップはしてるからまた渡す」
「え!私が?!」
「お前以外いないだろ」
わざとらしいにっこりとした翼の黒い笑みを向けられ、夏休みの間も私に逃げ道はないと悟った。
「まだ始まって10分しか経ってねぇよ」
「えええ!嘘ー!暑いよー!もうやだー!なんで私だけー?!」
「うるさい!そんだけ叫ぶ体力あるなら動けよ!」
どうして私が部室の倉庫整理なんて…。 いや、マネージャーの仕事の一つだとは分かっているけども。
「皆でやろうよ!休みの日に二人でやる量じゃないよ!翼!」
「部活の日は、こんなことで時間使いたくない。それにお前、どうせ今日も暇だったんだろ」
「暇なんて聞き捨てならないよ。翼。私には悪魔の手先から世界を救う役目が…」
「あ。そこのボールそっちな」
「スルー?!」
私は、翼に言われた通りにボールを籠の中にしまう。
「それお前が買ってたゲームの話だろ。直樹もだけど、あんな単純のロールプレイングゲームのどこが面白いんだよ」
「単純じゃないよ!神殿への道を解明するのだって結構難しいんだから!」
「は?序盤からヒント言いまくってるんだから全部当てはめて除外していけば道なんてすぐ分かるだろ」
「でも会話は一度きりだから、全部覚えてないと消去法は使えない……って、あれ?もしかして翼もやったの?あのゲーム」
「あー…直樹が買った奴だけどな。詰まってるとか言い出してたから、暇つぶしに借りた」
「それで…まさかクリアしたの?もう?」
「3時間で全部終わったけど」
「え…ええええ!」
私、すでに3日経つけど終わってないんだけど?! だけどそうだ…。我が幼馴染みは、サッカーが上手いという以前に、頭脳に関しては天才なんだった。 ということを改めて思い出す。
「なんか…なんか悔しいー!」
「ほら、手動かす!」
「神様、理不尽!絶対理不尽ー!」
ぎゃあぎゃあと叫ぶ私に、翼が「うるさい!」と言いながら私の頭をグーの拳で殴る。
ゴンッ!という鈍い音が響いた。
「痛いー!」
「ちゃんと働くなら、帰りにジュースくらい奢ってやるよ」
にっこりとした翼の微笑みが、恐怖に感じる…。
「は、はい…」
翼から感じる圧力に、私は為す術なく頷いた。
「お、終わった…」
「ご苦労様」
数時間掛けてようやく倉庫の掃除が終わった…。
翼は殆ど指示だけで、私が一人でやったようなものなのがまた腹が立つのだが…。 そんな不当性を訴えても、通るわけがない。その上、なによりも疲れた。言い返す元気すら無い。
「ほら」
「ん…?」
なに…と思うと、座り込む私の頭に冷たいペットボトルがコツンと音を立てて乗っかる。
「奢ってやるって言ったろ。飲めよ」
「あ、ありがと…あ。リンゴジュースだ」
翼から受け取ったリンゴジュースの蓋を空けて口をつける。
「ぷ、はぁー!生き返るー!」
「はいはい」
口に広がる潤いで、私は顔をほころばせる。 そんな私に向かって翼が手を伸ばす。
「緊張感のない顔」
私の頬に翼の手が触れる。可笑しそうに笑いながらそういう翼に、思わずドキンと胸が高鳴る。
「(あ、あれ?なんか…なんか…変な感じ…)」
至近距離で翼と目が合う。すると翼がこつんと額をつけて顔を近付ける。
「……無防備すぎ」
「え…っ!」
そう聞こえたと思うと、ふにっと翼に鼻を手で摘ままれた。
「ちょっと!翼!なにすんの?!」
翼に掴まれていた鼻を痛いというように私は手で抑える。
「ちょっとくらい警戒しろよ!お前は!状況わかってんの?!」
「はぁあ?なんの話?そして翼、なに怒ってんの?」
「……もういい。お前にそういう発想がまるでないのがよくわかった」
「え?」
翼は、「終わったから帰るぞ」といい私から背を向けて倉庫を出ようとする。
「あ。え!?ま、待って!翼!」
「(あの馬鹿!ちょっとくらい危機感持てよな!あれだと簡単に奪えるだろうが…!)」
慌てて翼の背中を追いかけるも、ぎゅっと拳を強く握りしめる翼が肩を震わせてなにかを怒っているということが分かる…。
その理由を聞きたいけど、聞けない恐怖に私は恐る恐る「つ、翼…?」と翼の手を握る。
「っ!」
「え…」
翼の頬が一瞬赤く染まったように感じて、思わず呆気にとられて見ていたものの、 すぐにそれは私の勘違いだったということが分かる。
「…今度やると絞め殺す」
「うぇ!?」
睨まれた瞳とその言葉で私は、パッと手を離すも、再び翼に手を取られる。
「わ、わっ!翼!歩くの速い!転ける!転けるから!」
「遅い!あ、そうだ。明日さ、備品の借用書貰って書いといて。リストアップはしてるからまた渡す」
「え!私が?!」
「お前以外いないだろ」
わざとらしいにっこりとした翼の黒い笑みを向けられ、夏休みの間も私に逃げ道はないと悟った。