Web拍手を押していただいてありがとうございます!

没ネタ救済企画です。オチが思いつかずに中途半端に終わっていたり、

他の創作と合体したりとしてお目見えできなかったものです。

押していただいた御礼にもならないのですが・・・。

これからもよろしくお願いいたします。












大きな背中





時々ウルリッヒ様の背中にもたれてみる。

広くて暖かいそこにくっついていると例えようのない安心感と

そして心の底から「私ってこの人が好きなんだ」っていう思いが

沸いてくる。







ザールブルグの昼下がり。

モルゲン家の若夫婦は広い庭の片隅にピクニックシートを広げ

お抱えコックお手製のランチボックスを開けてゆっくりまったり

くつろいでおりました。

木陰は涼しく、さわやかな風が吹きぬけていきます。



「今日はいい天気ですね〜」

「そうだな」



ランチボックスの中身を二人でつつきながら、縁側でお茶を

飲んでいる老夫婦のような口調でのほほんとしております。

今日は久しぶりに二人の休日が重なったので『何をしてすごすか?』

という夫の問いに『お庭でピクニック!』と応えたのでした。

ウルリッヒはもうすぐ控えた、恒例の魔物討伐の遠征前のお休み。

リリーもそれに向けての王室からの依頼品の作成に余念がありません。



「ウルリッヒ様?」

「ん?どうした?」

「次、こうやってゆっくりお休みが取れるのって遠征が終わった後ですか?」

「そうだな。ここしばらくは忙しくなるだろう。家に帰ってこれるもの

 少なくなるな」



毎年二回ある魔物討伐の時期に、ウルリッヒが殊のほか忙しくなるのは

出会った時から知ってはいる。

彼の強さは十分に知っていても、不安になるのは隠せない。



「ウルリッヒ様」

「大丈夫だ」

「わかっているんです。ウルリッヒ様が強いのも、今まで約束を

違えた事がない事も。でも、感情がついていかなくて・・・」

「私はお前を一人にするつもりはない。今は何より生きてお前の側に

いたいと思うからな」



細い体を横に引き寄せ、不安そうに震えている唇に深い口付けを落とした。








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