応援をありがとうございます。この暖かさを励みとして確かに受け取らせていただきました。
というわけで、大変に申し訳ないことですが、心清らかな方はこのままそっとお帰りくださいませ。
本文以上に自重はしません☆(と言ってもぬるいのですが)




魔王vsドM(そのとき何が起こったのか)



「ご主人様、ご命令をお願いします」
「とりあえず、縛って差し上げなさいこの豚野郎。話はそれからよ」
「はい、もっと罵ってください」
「十分に楽しんでもらわないとね。ああ、そうだ豚、私のことはマムと呼びなさい」
「アイ、マム。それでは、魔王マーヴェラス。私のご主人様のご命令です。どこから縛られたいですか? 何で縛られたいですか? 荒縄細縄リボンネクタイ結束バンド、今なら選ばせて差し上げられますよ」
「ちょ、ちょっと待て!?」
「焦らしプレイですか? いけませんよ、立場をわきまえてくださらなくては。今は、あなたが楽しむ側なのですから。すべてこの豚におまかせください。こういうことは初めてですか?」
「初めてだが……ではなくて!」
「ああ、では使用スキル(プレイコース)はどのようにいたしましょうか、マム」
「まずはビギナーから、やさしく(スタンダードに)ね」
「イエス、マム。ではこちらの細縄で。ああ、黒いお召し物に赤い縄がとても良くお似合いです。羨ましい」
「ば、ばかな、一瞬で!?」
「スキル「亀甲縛り」よ。……本来は自分に発動してMP回復させるスキルなんだけど」
「回復だと!?」
「まあ、魔王のまーくんは前提スキル持ってないから、ゾンビに回復魔法みたいなものね」
「次はどういたしましょう?」
「うーん、声は出してもらわないと面白くないものね。じゃ、豚、尻出させて」
「アイ、アイ」
「うわあっ」
「じゃ、かるーくスパンキングからね」
「ああ、何てうらやましい……」
「ちゃんと四つん這いにさせなさいよ」
「や、やめっ」
「大丈夫よ。豚は慣れてるからちゃんと……」
「ひぎゃ!!」
「……豚?」
「はい?」
「ビギナーって言ったでしょこの豚野郎! 自分好みの強さでやってどうするのよ」
「ありがとうございますもっと罵ってください!」
「今楽しむべきはあんたじゃなくって、まーくんよ! お仕置きはお預けね」
「イエスマム!」
「ふふ、ごめんなさいね躾けのなってない豚で。でも、やっぱり魔王なんて引きこもりと一緒だものね。肌真っ白。ピンクの手形がとってもキレイよ? ああ豚、ちゃんと手は消毒しなさいね。ついでに魔王サマのも消毒して差し上げなさい」
「ぎゃあああ! しみる! しみるしみるしみ」
「白い肌にピンクの手形。となれば、赤い跡も欲しいわよね」
「どれにいたしましょう、マム」
「ここはお店の中よ、長鞭は無理でしょう。バラ鞭はうるさいから迷惑だしね。乗馬鞭なら躾けにもちょうどいいんじゃない?」
「き、貴様ら、この魔王マーヴェラスにこんなことをして……!」
「ああ! その刺すような眼差し、気温さえ下げるほどの殺気、とても気持ちいい!!」
「!?」
「パッシブスキル、「耐える悦び」。無駄だけど、抵抗する? いいわよ、好きにして。活きがいいのは良いことだし、素敵な声で鳴いてね?」
「え、ちょ」
「さあ、馬になってください」
「ひああっ」
「ふふ、ふふふ」
「あ、うあ! ひいっ」
「とっても可愛いお尻になってきたわよ? みんなに見せてあげなくちゃね?」
「た、助け……そうだ、我が神官よ……」
「んー、んーっ!!」
「見せてあげたいのはこの子? お揃いの縄と、オマケの猿轡が良く似合うでしょ」
「そ、そんな」
「神官様というのは、口を塞ぐと何も出来ないのが大変ですね。それにしても羨ましい」
「さて次はどうしようかしら。お尻ばっかり可愛がっちゃ不公平よね。次は胸がいいかな? ああ、顔は最後だから安心してね。針もイイけど、スタンダードだし、やっぱり蝋燭でもいっとく? 大丈夫よ、まーくん。ここは公共の場所だもの、あらぬところを責めたりしないわ。世間の皆さまにお見せできる程度でじっくりしっかりまんべんなく楽しませてあげるからね」
「ああ、魔王マーヴェラス、本当に羨ましい。ご主人様がわざわざご褒美の順番をお考えになってくださるなんて」
「実行するのは豚、あんただけどね」
「もっと罵ってください、なんてつれない。私の手でこんなご褒美を他人に譲り渡さなければならないなんて……なんて……ああ、なんて素敵な焦らしプレイ! 想像するだけでこの豚野郎はっ!!」
「今、勝手にイッたら死なすわよ」
「イエス、マム……!!」
「も、もうやめ……」
「あら、待たせちゃってごめんねまーくん? それじゃあ続きよ、この豚野郎」
「ひぎいっ!!」



 続く……か?


*お気の毒なことになった魔王様についての説明は、設定ページからどうぞ



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