拍手ありがとうございました。 遅くなりましたが、お礼SSをご用意させて頂きました。 毎度毎度大したモノではありませんが よろしければ下へスクロールして下さい。 ☆月下☆ 『 』←このかっこは英語だと思って下さいw Hide-and-seek あの敦賀蓮と付き合うなんて恐れ多いって思っていた。 もちろん今だって思ってるけど・・・そんなにいい事ばかりじゃないのよ? 付き合ってる事は秘密だし、デートだって蓮の部屋か私の部屋。事務所・・・はデートに入らないわよね。 たまに外食もするけどレストランの個室。それも素敵で嬉しいけど。 闇に紛れる夜なら少しは外を歩けるけど、手だって繋いだ事がない。 ラブミー部出身の私が言うのも変だけど、それなりに憧れがあった。 手を繋いでショッピング。偶然通りかかったケーキ屋さんで彼が呆れるくらいケーキを食べるの。 映画は絶対に恋愛映画。もちろんハッピーエンドで! 疲れたらオープンテラスで休憩したり、ファミレスで他愛もないおしゃべりだけで何時間も過ごしてみたい。 夏には海に行ったり花火大会にだって行きたい。 冬は雪を見に行きたいし、クリスマスや初詣も一緒に過ごしたい。 ―――贅沢な悩みだって分かってるけど、私だって一応は恋する乙女、なワケだしっ/// だからって、本当にかなうなんて夢にも思わなかったけど。 *** 「ちょっとアレ見てっ!」 「え?何あの男!超かっこイイ~~!!」 「女の人も綺麗じゃん?!絵になるぅ~~~!」 街を歩く人々の目線の先には、金髪碧眼のカップルが手を繋いでデートしていた。 『すっごく注目されてるけどバレたんじゃないっ?!』 『大丈夫だよ。外国人カップルを見てるだけだから。』 『そ、そうかなぁ~?』 『気付いてたら写メとか撮られてるはずだし大丈夫だよ。だから思いっきり楽しもう?』 『うん・・・そうだよね!せっかく堂々とデートできるんだからいつもできない事いっぱいしょ♪』 『何がしたい?』 『ん~そうだなぁ~・・・まずは手を繋いでぶらぶらしたいっ!』 『そんな事でいいの?』 『”そんな事”だからいんじゃないっ!』 『くす。そうだな。』 *** 『はぁ~疲れたぁ~。結構歩いたね!』 『いつもは車だから気付かなかったけど、キョーコが好きそうなお店がたくさんあってよかったね。』 『うんっ。荷物重いでしょ?ごめんね、ついたくさん買っちゃって・・・』 『大丈夫だよ。俺もキョーコの荷物を持ってあげれて嬉しいから。』 『クオン///そ、それにしても社さんには感謝しなくちゃね? ”デートしたいならかつらでも被ってればバレないんじゃない?”なんて言うから半信半疑だったけど』 『意外とバレないもんだな。こんな事ならもっと早くからこうすればよかったね。』 『ホントね~。金髪と青い目ってだけでみんな避けるんだもん。』 『日本人は英語にコンプレックスがあるからね。子どもの頃もよく避けられたよ』 『・・・寂しいよね。避けられるのって・・・』 『俺たち似た者同士だな』 『似た者同士、って?』 『”嫌われ者”』 驚いた。あなたがこんな事言うなんて・・・いつもは”キョーコのトラウマ”には何があっても触れないのに。 今は”敦賀蓮”じゃなくて”クオン・ヒズリ”だからかしら? 『あはは、そうね。だからこんなに惹かれ合うのかも―――』 不思議ね。あんなに思い出したくない過去でも、あなたがいるだけでそんなに悪くないかもって思える。 きっと、あなたという存在が私の幸せであり、生きる意味だからかもしれない。 過去も今の私には必要だったんだ。あなたという運命に出会うための――― なんて、ね。こんな事言ったらきっとコーヒーを噴き出して 「さすがメルヘンの国の住人だ」とか言いながら笑うんだわっ! 口が裂けても言ってあげないんだからっ。 ―――でもいつか。そうね。 年を取った私たちを囲むように子どもたちや孫たちがいて。 昔話を聞きたいって言われたら、今のこの気持ちを言葉にしてみてもいいかもしれない。 「私たちはいつもデートで”かくれんぼ”してたのよ」 私がそう言うと「デートなのにかくれんぼするの?」って首を傾げる子どもたち。 そんな様子を見ているあなたは――― やっぱり「さすがメルヘンの国の住人だ」って笑いそうだわ―――――― (。-ω-。)-------------------------あとがき---------------------(。-ω-。) ずっと悩んでいた拍手お礼のSS。 もっとラブラブな二人を書きたかったのに、なぜかこんな感じに。。。 Hide-and-seekってかくれんぼって意味なんですが、 一般人(=鬼)に見つからないように変装してるのが”かくれんぼ”っぽいなぁ~てイメージで書きました。 伝わりにくいかな?(^-^;) これからもよろしくお願いします!! |
|