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この作品ではキラが女性化しております。
苦手な方はご注意ください。



ずっと、ずっと一緒に・・・・・あなたのお傍にずっといます。


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桜花の雪 4
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「・・・・・・・ここです」
「あ・・・・失礼します」

案内されて踏み入れた部屋を見て浮かんだ第一印象は、キラらしいなというものだった。
キラの好みそうなものでコーディネイトされた部屋は、配置上もあるが明るくやさしい印象を与える部屋だった。
風で揺れる白いレースがかったカーテンも、まだ芽が生えたばかりだろう植木鉢も、壁にかけられた絵画も。

「ぇ・・・と、此処に腰かけてお待ちいただけますか?」
「ありがとうございます」
「いえ・・・・・・・・フレイ?」
「はい、キラ様。此処に居ります」

キラはすかさず奥から出てきたフレイに駆け寄る。するとフレイは何事かを耳打ちし、キラはそれを聞いてうれしそうに口元をほころばせた。
そして、即座にアスランの元へ戻って来た。

「アスラン様は、紅茶お嫌いではありませんか?」
「紅茶、ですか?」
「はい、紅茶です」

アスランの気のせいだろうか、キラから妙にはしゃいだ印象を受け取る。しかも、いきなり紅茶と来た。いや、此れは単にキラが飲み物を出してくれる、というありがたい行為の先触れなのだろうが、どうにも唐突だったものでそこまで考えが及ばなかった。

「・・・・・・・お嫌い、ですか?」

不安そうに瞳が揺れる。まるでおいたをしてしまってうなだれている子犬のようだ。耳があったら確実に垂れ下がっているだろう・・・・・。
そこまで考えてアスランははっと我に返った。

「い、いえ。そんな事はありません。好きですよ、紅茶」

好んで飲みはしないが、嫌いというわけではない。それ以前にアスランには好き嫌いというものが存在しない。嫌いなものがない変わりに好きなものもないのだ。
父によって厳しく教育されたのだ。
余談ではあるが、その父にフェミニストの極意を芯の髄まで叩き込まれている。今のアスランがあるのはいい意味でも悪い意味でも彼の教育の賜物であった。

「よかった・・・・・・じゃあ」

話題を口にしようとしたその時、部屋の扉が叩かれた。程なくしてミリアリアの声が響く。

「アスラン様のお連れの皆様、案内してまいりました」

そして、扉が開かれるとミリアリアがまず入室してきて、そして続けてどこか緊張気味にアスランの良く知る者たちが足を踏み入れた。
計三名が室内に入ると、慣れた様子でミリアリアが扉を閉める。

「ようこそ、皆様」
「お招きありがとうございます」

優雅な物腰でオリーブ色の髪の、中性的な容姿を持つ青年が一礼した。半歩遅れて残りの二人も黙礼する。
なんだか滑稽だ、と思いつつも口には出さなかった。
此れでも大切な信用できる家臣なのだ。彼らの為に言っておくと、普段からこのような場所になれていないというわけではなく、ただ初めての場所であり、その上ちょっとした立場上の問題もあるためここまで緊張しているのだ。一人を除いて。

「私はニコル・アマルフィと申します」
「お、・・・・・私、はシン・アスカという者であります」
「レイ・ザ・バレルです」
「ご丁寧にありがとうございます。キラ・ヒビキ・ユラ・アスハと申します」

一礼すると、キラはニコル、シン、レイの三人にも席を勧めた。

「もったいないお言葉ですが、我々はそこなる方の家臣ですので」
「そんな事御気になさらなくても大丈夫ですよ。ねえ?」

視線の先にいる二人のキラに使える侍女は曖昧な笑みを浮かべる。そしてミリアリアが口を開いた。

「キラ様は良く私たちにもお茶の同席を強請られますの。それにここは私たちしか居りませんので遠慮は無用です」
「はあ・・・・」
「あ、そういえば!!」

呆気に取られているニコルのすぐ傍で、何かを思い出したのかキラが声をあげた。
さっとフレイとミリアリアの傍に駆け寄り、二人の背中を押すように戻ってくる。突然のそれに侍女二名は困惑気な声をあげている。
それもそうだろうな、と。ぼうっとそれを見ていると、いきなりキラのどアップが飛び込んできた。






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