拍手お礼  佐藤×相馬(WORKING!!)




「さとーくん、あのさ」
「ん?何だよ相馬…」
「うん、お願いがあるんだけど……」

休憩に入っていたはずの相馬がカウンター越しに甘えるような目線を送っていた。
…こいつがこういう目をするときは何かたくらんでいるか、若しくは純粋に甘えたいかどちらかだ。

「……なんだよ、」
「?」
「……いってみろよ、内容次第では聞いてやらないこともない」
「!!?」

今日はどうやら後者だったみたいだ。
ほのかに頬が赤く染まり、珍しくあわあわとうろたえている。
こいつ、俺が断ると思ってたのか?
……仮にも、恋人だというのに。
あー…自分で言ってて恥ずかしくなってきた…

「あ、あのさ…俺、今から休憩なんだけど…」
「うん」
「お昼まだでさ…佐藤君に作ってもらおうと思って…」
「なんだ、そんなことか。何がいいんだ?従業員だから三割引きな」
「うん、あのさ…笑わない?」
「?」

昼飯の注文くらいで何を笑うというのか。
相馬はなにやらもじもじとしたまま一向にしゃべろうとはしない。

「……言わないなら作らないぞ」
「わわっ!待って!」

ふい、と厨房の奥に戻るそぶりを見せると相馬が慌てた様に厨房に入ってきて俺の服のすそをつかんだ。

「……あ、あのね、」
「おう」
「………………オムライス、食べたい」
「………………」

相馬にしては珍しい注文だった。
なんと言うか…可愛い… 惚れた欲目だろうか。

「ちょ、ちょっとさとーくん!何か言ってよ!」
「あ、わり…」
「柄じゃないってわかってるよ。でもさっきさー…さとーくんが作ってるのみたら食べたくなっちゃった…」
「……作ってやるから、まってろ」
「……うん、ありがとさとーくん」

本当にうれしかったのか、邪気のない顔でにこりと相馬が笑う。
……不覚にも、ときめいてしまった。

「作ったら教えるから、待ってろ」
「…ううん。ここで見てる。俺、料理してるときのさとーくん好きだから」
「!!!!?????」

ああ、俺はいったい何回こいつに翻弄されればいいんだ!

「…さとーくん、顔赤い…」
「…お前だって…」


恋するぼくら。
(ほら、オムライス)
(わー!)




――――――――
相馬さんは甘えるとき「さとーくん」呼びだとすっごい萌える(誰得




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