記憶に無い物を想像するほど、オラの頭は良く出来ちゃいないけれど。 だけど、どうしてもおめぇのことは想像してしまう。 もし、あのまま生きていたら。 ベジータみてぇにぶっきらぼうだったかもしれないけれど。 少なくともオラとチチと。 悟飯と悟天と。 オラたち四人を可愛がっていてくれたのかなぁ、とか。 思っちまう。 もし、オラがまだまだ小さくて。 おめぇがオラの面倒を見ていてくれたら。 オラは喜んで、おめぇを兄弟だと思うことができるんだと。 思っちまう。 もし、もし。 そればっかり。 ああ、いっそのことあのままピッコロに頼んでおめぇを殺すの止めてもらえば良かった。 ベジータにだって、そうしたのに。 なんで、オラはおめぇにはそうしなかったんだろう。 オラとおめぇは、「家族」だったんだろう? おめぇ自身がそう言った。 信じなかったオラが、馬鹿だったのかもしれねぇ。 「兄ちゃん」 ・・・おっかしぃなぁ。 涙がボロボロ溢れてくらぁ・・・。 ****** ラディッツに罪悪感を起こす悟空さが好きです。 |
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