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安清小ネタ

ちゅーをねだる清光と色々鈍い安定

   ♡ ♡ ♡


「安定、ちゅー」
「え?」
「ちゅーして」
 相手の気持ちを察する、というのが出来ないわけじゃないけど、安定はそういうのが苦手だった。
 だから、してほしい時は言うことにした。
「急にどうしたの」
「べつにー。なに、急にちゅーして欲しくなったらだめなわけ?」
 ちょっとふくれてみせると、だめじゃないけど、と言ってちょっと困った顔で笑いながら頬に手をそえてくれた。

 目を閉じるか閉じないかのところで、安定の顔が近づいてきてちゅっと軽く音を立てて唇がふれる。

「ちゅーしたのに、なんでまだ怒ってるの?」
「怒っては、ないけどさ……」
 怒っているつもりはなかったけれど、ちょっと不服そうな顔はしていたかもしれない。
 安定は無垢な子供みたいな表情でこてんと首をかしげた。でも、その表情は一瞬でくるりと変わって、なにかひらめいたような顔をする。
「あ、わかった」
 安定がそう言ったのとほぼ同時に、視界に浅葱色が広がってふわりと安定のにおいがした。
「ちゅーしたらぎゅってしなきゃ、って前に清光言ってたもんね」
「……そーね」
 ちゃんと目を閉じてからちゅーしろ、とか、色々言いたいことはあったけれど、嬉しそうに俺の首筋に顔をうずめる安定を見たらなんだかどうでもよくなってしまった。

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